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『ゴッドオブブラックフィールド』第283話ネタバレ感想|恭弥が沖縄で両親と再会し穏やかな一日を過ごす

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『ゴッドオブブラックフィールド』第283話ネタバレ感想|恭弥が沖縄で両親と再会し穏やかな一日を過ごす

※本記事には『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』第283話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。

前回は、恭弥がLHC(大型ハドロン衝突型加速器)防衛の任務を終え、日本に帰還しました。ラノックとの短い会話を経て、内閣情報調査室の面々や煉谷らと再会し、戦いの余韻を語り合う中で、両親が沖縄で休暇を過ごしていることを知ります。

そして今回は、恭弥が家族のもとを訪れ、束の間の休息を楽しむ一方で、再び外交と情報の渦へ足を踏み入れます。穏やかな時間の裏で、次の動きが静かに始まりを告げる回となりました。

目次

見どころ1:家族と過ごす、恭弥にとっての最高の報酬

沖縄のホテルで休暇を楽しむ西誠司と西花恋のもとへ、恭弥が姿を見せます。

恭弥は仕事を早く終えたと話し、家族旅行に合流しようとします。驚く両親を前に、恭弥は「せっかくだから一緒に観光を楽しみたい」と提案します。すでにチェックアウトの手配も済ませており、ホテルの支払いも内閣情報調査室が裏で処理していました。

恭弥は何も知らない両親に「もう出て大丈夫ですよ」と笑いかけ、外に出るとそこにはリムジン仕様の高級車が待っていました。驚く両親に対して恭弥は「今日一日オレたちの車です」と伝え、家族は特別な一日の始まりを実感します。

その後は沖縄を巡る穏やかな時間が流れます。リムジンでワインを楽しみながら観光し、昼食やお土産選び、ヨットでの釣り、記念撮影など、どの瞬間にも笑顔が絶えません。戦場を渡り歩いてきた恭弥にとって、それはまるで別世界のような穏やかさでした。

恭弥「幸せだ。前世と今世をひっくるめてもこれほど幸せな日はそうないだろう。オレにとってこの旅行がアルプスでの戦いの報酬だ。生きて帰ってこられて本当によかった」

恭弥「幸せだ。前世と今世をひっくるめてもこれほど幸せな日はそうないだろう。オレにとってこの旅行がアルプスでの戦いの報酬だ。生きて帰ってこられて本当によかった」

©Kakao piccoma Corp.

夕方、日が傾く中で車内に柔らかな静けさが満ちます。職員が次の行き先を尋ねると、恭弥は空港行きを告げました。夢のような時間に後ろ髪を引かれながらも、「そろそろ現実に戻らなければ」と気持ちを切り替えるのでした。

なかやす

このシーンで印象的なのは、恭弥が家族の前で見せた穏やかな表情でした。

これまで命を懸けて戦い、多額の報酬や地位を手にしてきた彼ですが、それでも本当に欲しかった「報酬」はこの穏やかな時間だったのだと思います。ようやく「普通の息子」として両親と過ごす時間を取り戻したように見えました。

リムジンでの観光や昼食、釣りの場面では、戦場で培った緊張感が一瞬だけ解け、心からの笑顔を見せる恭弥の姿が描かれていました。アルプスでの作戦を経て生きて帰ってこられたからこそ味わえる「日常の贅沢」が、この一日の中に詰まっていたのだと感じます。

見どころ2:戦いと学園祭、同時に動き出す新章の予感

夜、自宅に戻った恭弥は久しぶりの安堵を感じながら一息ついていました。静かな時間の中、ラノックからの電話が入ります。恭弥は翌日の午後2時に会う約束を取り付けます。

電話を切ると、今度は黒川からの連絡が入りました。黒川は大使との面談後に事務所へ立ち寄ってほしいと頼み、恭弥も了承します。立て続けの予定を整理しながら、恭弥はふと何かを思い出そうとします。

すると、学園祭の手伝いを忘れていたことに気づきます。白井から頼まれていたことを思い出し、少し頭を抱えながらも、鬼塚や姫野を呼び出して話を聞こうと考えるのでした。

恭弥「それにしても会う人リストの中に駐日フランス大使、内閣情報調査室の幹部、不良高校生が並んでるなんて・・・なんだか変な気分だな」

©Kakao piccoma Corp.

翌日、恭弥はそのままホテルへ到着し、午後2時、ラノックとの再会を果たします。ラノックは満足げな表情でヴァシリの動向を語り始めました。どうやら恭弥の行動がヴァシリの計画を壊し、イギリスとフランスの関係に新たな展開をもたらしたようです。

なかやす

この場面で印象的だったのは、これまでのように「戦いが終わってから次の人間関係へ進む」という流れではなく、次の戦いと学園祭が同時に動き出しそうな点です。

これまで恭弥は、ひとつの戦いを終えるたびにサブキャラたちと再会し、関係を整理してから次の局面へ向かうという構成を繰り返してきました。

ところが今回は、「白井から頼まれている」という義理をきっかけに学園祭の準備へも動き出しています。ここに、これまでと異なるリズムが生まれています。

次に始まるであろう戦いと学園祭の出来事が本当に並行して描かれるのか、それとも結局は学園祭が後回しになり、恭弥が再び戦いへと没頭していくのか――その行方が気になるところです。

まとめ:ゴッドオブブラックフィールド:第283話

  • 恭弥が沖縄で両親と再会し、久しぶりに穏やかな時間を過ごす
  • 恭弥にとって本当の「報酬」は、地位や金ではなく家族との時間であると描かれる
  • 夜、自宅に戻った恭弥のもとにラノックからの連絡が入り、次の動きが始まる
  • 学園祭を思い出した恭弥が、白井との約束を守ろうとする人間的な一面が見える
  • 次の戦いと学園祭が同時進行する可能性が示され、新章の幕開けを予感させる
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