ピッコマ『もう一度、光の中へ』30話、31話の見どころ・ネタバレ
1.皇太子として感情を殺すイシス
イシスの母親は元々、体が弱く、イシスを産んでからそれがさらに悪化したようである。だからこそ、イシスは母親が死んだのは自分のせいだと後ろめたく感じていた。
イシスの祖父はイシスを皇位につかせるために奔走していた。イシスは祖父の期待にも応えるために皇太子として、誰彼構わず心を許すことなく、感情を殺して生きていた。
そこに新しい皇后、アイリスが現れる。アイリスは優しい人間でイシスにも接しようとするのだが、イシスはそれを無視し続ける。そんなある日、アイリスが懐妊したという話を聞いたイシスは、もう行けなくなるであろう近くの山へ行くのであった。
©Kakao piccoma Corp.:新しい皇后として現れるアイリス
ビオン・ベルトモアの話で少し出ていた「イシスの過去」の話が展開される。母を亡くした悲しみと、皇太子としていきなければならないというプレッシャーで感情を失ってしまっていたようだ。
そこにアイリスが現れて、イシスの心を開くというものなのだろう。いわば、「転生してたの心を閉ざしたアイシャと愛情を注ぐイシス」という構図に似ている。
2.イシスを大切に思うアイリス
イシスが近くの山で散歩しているとアイリスが追いかけてくる。アイリスを嫌がったイシスは距離を離そうとするのだが、石につまずいて坂を転げ落ちてしまう。
全身傷だらけとなったイシスを心配してアイリスは全力で近寄ってくる。だが、イシスはアイリスを拒絶してひとりで帰ろうとする。そうすると、アイリスがイシスの名前を呼び捨てして、怒った表情で彼を抱えて、座らせる。
アイリスはイシスの血を止めるためにドレスを破って傷をふさぐ。アイリスはイシスを大切に思っていることと、イシスにイシス自身を大切に思って欲しいことを伝えるのであった。
イシスとアイシャが毒を飲まされたときもそうだったが、何か問題が発生したときに毅然とした態度でアイリスは対応できるようだ(あと、治療の知識がある?)。
アイリスはただただ優しい人で、エルミール家が優しい家庭になっているのは彼女の存在が大きいことがわかる。
ピッコマ『もう一度、光の中へ』30話、31話の感想・考察
今回からイシスの過去回想の話となり、イシスがアイリスに対してどのように心を開いていったのかが語られていくようだ。アイシャが生まれた時は全員優しい人間というイメージだったが、その始まりとなったのはアイリスの優しさだったようだ。
アイリスは基本的に優しいのだが、何か問題が起こった時は毅然に対応できる強さも兼ね備えている女性だとわかる。それも自分の我を通すためというよりかは、相手のことを思っての行動である。