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アニメ『地獄楽』2話感想・ネタバレ:佐切の過去と画眉丸流の殺し方

アニメ『地獄楽』2話感想・ネタバレ:佐切の過去と画眉丸の殺し方
目次

アニメ『地獄楽』2話の見どころ・ネタバレ

1.理想の一刀

佐切が打ち首執行人になるきっかけとなる過去が語られる。父親の打ち首執行の場面を見て『本人すら切られたと気づかない、理想の一刀』を目指すようになった。

しかし、佐切はまだ未熟であり父親のような一刀をすることは出来ない。どうしても相手を殺すという恐怖と迷いが起こり、太刀筋が鈍って罪人に苦しみを与えてしまう。

佐切はどうすれば『迷いも恐れもない心になれる』のか悩み苦しむ。そんななか、『迷いなく殺せる命(誰もが認める大悪人)であれば』迷いなく切れるのではないかと考え始める。

アニメ『地獄楽』2話:佐切
©賀来ゆうじ/集英社・ツインエンジン・MAPPA:打ち首を命じられる画眉丸

第2話では佐切の過去が語られる。子供の頃から父親の『理想の一刀』に憧れており、それを求めるあまり苦悩しているようだ。調書を付ける生真面目さからも、佐切の性格がうかがえる。

今回、『衛善(えいぜん)』というキャラが出てくるが、彼が山田浅ェ門で一番力があり、そして周りの相談に乗るような立ち位置のようだ。山田浅ェ門の中で『理想の一刀』という価値観は共有されていると感じられた。いわば、山田浅ェ門家全体の目標だと思われる。

2.集められた死罪人

徳川11代目将軍の名のもとに死罪人たちが集められる。佐切が画眉丸に話した内容と同様に神仙郷で『不老不死の仙薬』を持ち帰れば無罪放免と告げられる。

信憑性のない話を聞かされた死罪人たちに神仙郷が実在する証明として、調査班の中で唯一生き残った『体中に花が咲く人間』を見せる。しかし、そんなヤバい島に行くのはゴメンだと死罪人が騒ぎ立て始める。

付き合ってられないとその場から去ろうとする死罪人を山田浅ェ門の『衛善(えいぜん)』が切り捨てる。死罪人には拒否権はなく、神仙郷への探索には山田浅ェ門の一族が同行し、勝手な行動をした場合はその場で打ち首にすると言われるのであった。

アニメ『地獄楽』2話:華
©賀来ゆうじ/集英社・ツインエンジン・MAPPA:調査班唯一の生き残り、体に花が咲くも生きている

徳川11代目ということで、年代的には1700年後半~1800年前半と考えられる。それと幕府の財政を使い込み、徳川家没落の始まりの代とも言われている。国レベルで、存在するかもわからない『不老不死の仙薬』を求めているあたり、それが反映されているのかもしれない。

しかし、実際に超常的な現象は起きているので『何かある』ことは確定している。江戸時代で、忍者が出てくるような世界観でありながらジャンルは『秘宝を探す冒険譚』というのは珍しい組み合わせである。

3.10人の死罪人と山田浅ェ門

船の大きさの関係上、神仙郷に行ける人数は限られているので徳川将軍の命令によって、死罪人同士に殺し合いをさせて人数を減らそうとする。死罪人たちは手が拘束された状態での殺し合いを強制させられるのであった。

そんな中、画眉丸が「出来れば殺しなどしたくない」と発言する。死罪人同士の殺し合いに疑問を呈したことで、画眉丸は役人の怒りを買う。役人は他の死罪人に褒美をやるから画眉丸を殺せと命じる。

死罪人たちは画眉丸を殺そうとする。すると画眉丸は「殺しに来るなら、殺す」と言って、殺しを嫌いながらも死罪人たちを次々と惨殺していく。相手を無惨に殺す画眉丸のやり方は佐切に『殺した命を背負う』という選択肢があることを提示するのであった。

アニメ『地獄楽』2話:画眉丸
©賀来ゆうじ/集英社・ツインエンジン・MAPPA:他の死罪人たちを惨殺していく画眉丸

佐切が監督役として死罪人たちと同行すると予想していたが、死罪人ひとりひとりに山田浅ェ門の人間が付くという形式であった。作中ではお目付け役であるが、相棒的な感じで一緒に戦う可能性はある。

第1話では『画眉丸の死にたくない気持ちを佐切が見抜く』という展開だったが、第2話では『迷う佐切に別の可能性を示す画眉丸』とお互い役割が入れ替わるような話であった。

アニメ『地獄楽』2話の感想・考察。

第1話で画眉丸は生きる目標が出来て、何をすればいいか明確になった。しかし、第2話の佐切に関しては明確な答えというのを出すのは難しく、今後も思い悩んでいくと思われる。そういう意味では佐切の方が主人公のような立ち位置とも言える。

最終的に10人の死罪人と10人の山田浅ェ門が神仙郷に派遣されることになる。『不老不死の仙薬』を奪い合うために、お互い個別に動いたり戦い合うのか、もしくはそんなことが出来ないぐらい過酷な環境で協力して生き抜くのかが気になるところだ。

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