アニメ『君は放課後インソムニア』5話の見どころ・ネタバレ
※引用画像は『©オジロマコト・小学館/アニメ「君ソム」製作委員会』。
1.つまらない不眠症生活に逆戻り
相変わらず不眠症で寝られない中見丸太だが、それでも臨海学校の日はやってくる。カメラの持ち込みは禁止だが、それでもカメラを隠して持っていくことにする。行きのバスで寝ようとする中見だったが、灰田塁に話かけられ続けてそれもできずに到着する。
千里浜に到着した後は、班ごとに分かれてテントの設営とカレー作りをする。遊んでいる灰田たちに変わって、中見は黙々と作業をこなしていく。しかし、中見はテントの中でも夜寝ることができずに辛い時間が続く。
寝不足のまま朝のランニングやサンドアートをやることになった中見。臨海学校の授業を一通り終えて、夜になるもまた中見は眠れない。寝るという普通のことができない自分は変なのではないかと悩む中見。だが、そのとき雨が止んでることに気づいた中見はカメラを持って外に出ていくのであった。
・灰田に話しかけられ続けてバスの中で寝れない不眠症の中見
天文部という新しい生活が始まったものの不眠症の問題は何も解決していないので、日常生活で何か問題が起これば逆戻りの生活になってしまう。中見の場合は夜出歩いていることが先生にバレたということでつまらない不眠症の夜に逆戻りしていた。
伊咲が薬を飲んでいるような描写があった。元々、体が弱かったという話をしていたのでその薬を飲んでいると思われる。しかし、中見に言った話ではもう治っているような感じだったが、まだ続いているのかもしれない。
2.千里浜で待っていてくれた伊咲
中見が一人千里浜に向かうと、そこには曲伊咲が待っていた。伊咲は『晴れたら千里浜の夜空の下で会う』という約束を守ってくれたようだ。夜、外回りをしていた教師たちも油断したのか酒で酔いつぶれてしまい二人は自由に行動できるようになる。
夜の千里浜は白丸先輩が言っていたように凄い綺麗で二人を魅了する。二人は夜空の下の千里浜で走り、大声を出して全力で楽しむ。不眠症で後ろ向きになっていた中見の心は、伊咲の前向きな行動によって徐々に変化していく。
ひとしきり遊んだ二人は夜空をカメラに納めるために準備をする。中見は過去のデータから良いカメラの設定を導き出そうとする。カメラの設定を終えた二人は、カメラ撮影が終わるまで2時間待つことになるのであった。
・夜中、晴れた千里浜で待っていた伊咲が中見を連れて行く
中見は眠れないのがたまらなく嫌になって外に出てきたが、伊咲はちゃんと約束を覚えていて千里浜で待っていた。中見は不眠症のこともあって周りが見えなくなってしまうことがあるが、それを救ってくれるのは毎回、伊咲だ。
中見の星空撮影技術はまだ白丸先輩に遠く及ばないと言っていたが、彼なりにデータを集めてそのデータをちゃんと使って少しでも良い写真を撮ろうと頑張っている。白丸先輩は経験からくる感覚に頼って撮影しているが、中見はまた別のアプローチの仕方で星空撮影を攻略しようとしている。
3.お互いが安心して寝れる場所
夜空が撮影できるまでの2時間暇になってしまった二人は何をしようか悩む。寝れてない中見のことを心配した伊咲は一緒に寝ることを提案する。中見の心臓の音を聞くとよく寝れるという話をした伊咲に、自分も同じだと中見も自分がよく寝れたとき話をする。
二人は寝るためにくっついて寝る体勢になる。最初は恥ずかしくてその姿勢を維持できなかったが、徐々に安心し始めて眠気が襲い、二人とも寝てしまう。
ぐっすり寝てしまった二人は朝日が昇りかけのところで起きる。このままだと先生たちにバレるということで急いで二人はテントに戻る。急いでいながらも中見は伊咲の写真を1枚撮って青春の1ページを記録しようとするのであった。
・千里浜の星空の下で遊ぶ中見と伊咲
初めて天文台で一緒に寝たときに、お互いよく眠れたという感触があったらしく、それを二人で情報共有する。くっついて寝るというのは恥ずかしさもあるが、それ以上に眠気と居心地の良さが勝って二人は寝てしまう。本来、スキンシップに拒絶反応が出てしまいそうなものだが、お互いを信頼しているのだろう。
中見の中では『伊咲を撮影すること』も星空を撮影するのと同じぐらい重要なことらしく、急がないと行けない場面でも無理をして撮影している。『夜のお楽しみ回』で感じた楽しさや、伊咲を撮影したことが原体験になっているのだろう。
アニメ『君は放課後インソムニア』5話の感想・考察。
前回、夜の外出が教師にバレる&教師に不眠症を変なやつだと指摘されてキレたことで中見の精神状態は悪い方向へ進み、結果的に不眠症の夜も楽しめない日常に戻ってしまっていた。そこを救ってくれたのが伊咲で、臨海学校中でも中見を心配しているような目線を見ることができた。
今回の夜の千里浜のシーンはまさに『青春』が詰まっていた。実際、中見もそれは感じ取っており『その遠心力で振り落とされないように』と独白している。一生に一度しかないであろうこの青春の瞬間を少しも無駄にしたくないと本能的に感じていたのかもしれない。
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