『その着せ替え人形は恋をする』2話のあらすじ
海夢の熱意に打たれ、衣装作りに協力することにした新菜。海夢が大好きだという美少女ゲーム・通称“ヌル女2”に登場する黒江雫のコスプレ衣装を作ることに。まずは採寸から取り掛かる約束をするが、週末に突然、約束の日まで待てないという海夢が新菜の家にやって来る。
©福田晋一/SQUARE ENIX·「着せ恋」製作委員会:その着せ替え人形は恋をする 2話
1.好きなものに、男とか女とか関係ない
男でありながら「女の人形を作るのが趣味(仕事)」の五条新菜に対して、女でありながら「18禁美少女ゲームが好き」な喜多川海夢が同系統として描かれている。逆に引っ込み思案の新菜に対して、海夢は積極的にスキンシップを図ろうとするのが対比になっている(いきなり肩を叩いている)。
「美少女ゲームでアニメ化もされる」あたりで、ヌル女は名前だけ変で普通のゲームかと思っていたが、その後の「抜ける、陵辱」という言葉で、100%18禁ゲームだと確定しました、ありがとうございました。
この作品は、女性ヒロイン側がオタク文化に詳しく、男性側が疎いというスタンスである。最近のアニメで男性側がゴリゴリのオタクというのは「無職転生」とかになるだろうか?オタクが主題の作品というと、やはり「げんしけん」を思い出す。
「好きなものに、男とか女とか関係ない」というセリフは、まさに海夢のモットーだと言えるだろう。(1話目でも似たようなニュアンスの言葉を言っている)
2.行動力の喜多川海夢
月曜日に採寸しようと約束したのに、海夢はそれが我慢できずに新菜の家を調べて、土曜日に新菜に会いにくる。(思ったら行動する、気持ちが最優先のキャラクターである)
©福田晋一/SQUARE ENIX·「着せ恋」製作委員会:我慢できずに新菜の家まで来てしまう海夢
下着姿は恥ずかしいけど、水着はOKという理論で、海夢の採寸が始まる。
採寸を恥ずかしがる新菜とまったく動じない海夢の対比がなされていた。(それでも海夢が恥ずかしがる場面があるのがよかった、まったく羞恥心のないキャラクターではないのがわかる)
臆面もなく、18禁ゲームを新菜に貸し出すというのは凄い行動力である。(本人としては、「神ゲーだからちょっとやってみて!」って感じなのだろうが)
2話目は、1話目以上にキャラクターが絞られて、実質ふたりだけが登場した回であった。それだけ、二人の仲を進展させることに注力した回だと言える。
海夢の行動力がすごいので、「コスプレ衣装」が完成するまでは、基本このふたりだけの話が続きそうである。