『その着せ替え人形は恋をする』4話のあらすじ
材料がそろい安心したのも束の間、新菜はたった二週間で衣装を完成させなければならないと知り、衝撃を受ける。さらに腰を痛めた祖父・薫が不在の中での家業の対応、中間テストも重なってしまう。行き詰まった新菜は、こんな自分が本当に頭師になれるのかと落ち込むが……。
©福田晋一/SQUARE ENIX·「着せ恋」製作委員会:その着せ替え人形は恋をする 4話
『その着せ替え人形は恋をする』4話の見どころ・ネタバレ
1.2週間で衣装を完成させないと知り焦る新菜
海夢の話から、コスプレ衣装を2週間で作らなければいけないと思った新菜は焦り始める。
元々、新菜は人形の衣装は作っていたが、人間の服は作ったことがないので、どれぐらい制作時間が掛かるのか掴めず不安になる。
何かと、後ろ向きに思考が向いてしまうのは、五条新菜の性格という感じだろう。独りで考えていると、どんどん不安になっていってしまう。
しかも、ここにおじいちゃんが腰を痛める事件と、中間テストが迫ってきてて、更に状況は悪化することに。
ここで「中間テスト近いのに衣装作りを頼むものか?」と疑問に思ったのだが、実際、海夢は「2週間後にコスプレイベントがある」と言っただけで「2週間で衣装を作れ」とは一言も言っていなかった。ふたりの勘違いが産んだ「2週間で衣装を作る」というスケジュールであった。
2.常に筆を持つおじいちゃんの姿勢
腰を痛めた新菜のおじいちゃんだが、休むことになっても、新菜に「筆を持ってくる」ように伝える。
筆を毎日触っていないと、露骨に腕が落ちることを実感しているから出てくる言葉である。
©福田晋一/SQUARE ENIX·「着せ恋」製作委員会:腕を落とさないために、旅行先にも筆を持っていく祖父・薫
筆の話以外にも、「好きなことだからこそ、大変なときに踏ん張れる」など、今回はおじいちゃんの雛人形作りの姿勢が見れる回であった。
3.なんとか衣装を完成させる新菜
おじいちゃんの過去回想から、「海夢の笑顔が見たい」というモチベーションが生まれたことで、新菜はなんとか2週間という期限内に衣装を完成させる。
完成させたことをさっそく、海夢に報告する新菜だったが、その中の会話で「そもそもコスプレ衣装の制作期限は2週間ではなかった」ことがわかる。
海夢は自分が期限を勘違いさせるような発言をして、新菜を追い詰めていたことを知り、泣いてしまう。
海夢は「中間テスト + おじいちゃんが腰を痛めた」ことで、忙しそうにしていたと思っていたのだが、そこに自分の衣装作りも負担にさせていたのがショックだったのだろう。
しかし、今後、またこういうことが起こらないために、ふたりの関係はより密になっていくのかもしれない。
『その着せ替え人形は恋をする』4話の感想・考察
今回は、新菜のおじいちゃんの仕事へのスタンスがわかる回であった。そんな、おじいちゃんの背中を見て、新菜が育っているというのも良いシーンであった。
あとは、「新菜の独りでいると後ろ向きになりがちな性格」や「人に迷惑をかけるとショックで泣いてしまう海夢の性格」が垣間見える回でもあった。ふたりの性格が、少しではあるが深堀りされたような気がする。
特に、海夢については「とにかく明るく元気な子」というだけではない、一面が見れてよかった。