『時光代理人』2話のあらすじ
今回の依頼は人気ラーメンチェーン店の看板メニューのレシピの入手。依頼人の夏は女社長で、学生時代の親友・林貞とともに開いた小さなラーメン店「林夏麺館」を長年二人で協力しながら大きくしてきた。
ある日、林貞が看板メニューのレシピを夏に教えないまま店を去ってしまう。夏は裏切った林貞がその味を売りに新たに独立することを恐れて依頼してきたのだ。わずかな望みをかけて残された写真の中に“ダイブ”する。
©bilibili/BeDream:時光代理人 2話
『時光代理人』2話の見どころ
1.今回の依頼は秘伝のレシピの入手
今回は、長年連れ添って発展させたラーメン屋の看板メニューの「レシピ」を入手しろ、という依頼である。
依頼人の女社長・夏(なつ)は、親友のリン・ジェンが裏切ったと思っているらしい。
写真の中のリン・ジェンはとても裏切るような性格の人間には見えず、トキもそういう感想を持ったようだ。(ヒカルは否定したが)
©bilibili/BeDream:夏のためにラーメンを作ってあげるリン・ジェン
トキとヒカルが仲違いする可能性について、言及されていたが、これについては実際起こりそうな予感しかしない。作品の盛り上げどころとしては、相棒が仲違いをするシーンは作りたいところだ。
2.変わってしまったのはどちらだったのか
秘伝のレシピがなかなか見つからない中、徐々に最初のスタンスとは変わっていったのは依頼人の夏の方であった。
看板メニューが売れて、話題となり、会社が大きくなるにつれて、夏はビジネスとして会社の最適化を図ろうとしていった。そういう意味では、夏は経営者としての才能があったのだろう。偶然できた秘伝のレシピに頼らなくてもいいぐらいの、強固な会社を作り上げた。
リン・ジェンは夏に「故郷に帰っているのか?」と気にしている様子だったから、リン・ジェンは夏に「故郷をかえりみて欲しい気持ち」や「もっと休んで欲しい」という思いがあったのかもしれない。(会社を大きくした秘伝のレシピは夏の故郷のおかげでもあるから)
3.秘伝のレシピの手がかり
秘伝のレシピの手がかりはリン・ジェンが持っていた「切符」にあった。その切符の行き先は、夏の地元であり、そこには特産品の「コウカソウ」があると、タクシー運転手が教えてくれた。(今回はタクシー運転手がキーパーソンになった)
リン・ジェンがなぜ、夏に秘伝のレシピを教えなかったと言うと「あなたならわかるでしょ?」という意味も含まれていたのかもしれない。
夏の地元の特産品でもあるし、ラーメンに特産品を使ったのは夏とリン・ジェンがラーメン屋を出す約束をした日の出来事であったことから、リン・ジェンは夏が秘伝のレシピを思い出すことを待っていたのだろう。
『時光代理人』2話の感想・考察
どうやら、ヒカルは1話に登場した「エマ」が死亡していることをニュースから憶測しているらしい描写がなされた。それをトキに言わない理由は、トキのことを思ってなのか、それとも確証のない情報を言うべきではないという心理からか?
最後の写真のダイブで、「秘伝のレシピを思いついた理由」と「リン・ジェンの夢ができた理由」がわかる。秘伝のレシピの隠し味は、夏の地元の特産品であったし、リン・ジェンが「10数年前のあの店が最大の夢だった」というのも、あの最後の写真の中で言っていた夏の他愛もない夢物語が元になっていたのだろうと予想できる。