『時光代理人』5話のあらすじ
トキは陸鴻斌や劉萌らを地震から救いたい一心で、彼らに今夜地震が起こると訴える。
だが根拠を問い詰められ、仕方なく雑誌で得た情報だとごまかしてしまったせいで、信じてもらえるどころか、近隣の住人からバカにされてしまい誰にも取り合ってもらえない。
諦めきれないトキは、せめて陳瀟の母親だけでも救いたいとヒカルに懇願し、ヒカルもトキを導くことを承諾する。そして運命の夜8時半を迎え……。
©bilibili/BeDream:時光代理人
『時光代理人』5話の見どころ・ネタバレ
1.感情に任せて過去を変えようとするトキ
これから、大災害(四川大地震)が起きることを知ったトキは、なんとかみんなを救おうと動き出す。ヒカルからの制止も無視して、これから地震が起こることを村人たちに言うのだが、信じてもらえない。
ヒカルから「死なないはずの人も死んでしまう」という可能性を提示されて、トキはやっと踏みとどまり、帰路に付く。
©bilibili/BeDream:過去改変したい気持ちをなんとか抑えてその場を去るトキ
しかし、母親だけでも救いたいというトキの提案に、ヒカルはその方法を教える。(結果的に、これは嘘の方法だったのだが、こうでもしないとトキが未来を変えてしまうから仕方なかったのだろう)
2.依頼者のチェン・シャオに感情移入するトキ
大地震が起こり、チェン・シャオの母親が息子を守るために、建物の下敷きになってしまう。
トキはチェン・シャオに感情移入してしまい、本来、もう写真の中から出てきてもいいのに、それができない。
トキもこの地震で両親を亡くしたかの演出がなされていたので、母親の優しさというのは、心に染みたのかもしれない。
結局、ヒカルのおかげで過去改変という悲劇は回避できたのだが、そのためにトキに嘘をついたので、トキから殴られてしまう。
「過去改変という大罪をおかさないために仕方なかった」という言い訳もせずに、トキの暴力を受け入れるヒカルの優しさが見えた気がした。
3.伝えた言葉に意味はあったのか?
死んでしまう人間に「伝えた言葉」は意味があったのか?というトキの問いに対して、「未来は問うな」という出雲通りの返答をするヒカル。
死者への言葉は、自然と生者のためのものとなるが、今回もチェン・シャオが今の自分のことを報告するために、過去の人間たちに言葉を伝えたのかもしれない。
それは、奇跡的に見つかった「写真のフィルム」によって、演出される。その場では、「伝えた言葉」は演出がカットされていたが、その部分が、フィルムの現像シーンで語られる。(このフィルムが残っていたのも、トキのおかげなのかもしれない)
『時光代理人』5話の感想・考察
チェン・シャオの母親が、自分には学が無いと発言したり、キャプテンの妹のリウ・モンが都会の学校に行くことを喜ぶ様子を見ると、チェン・シャオが学生時代の中国は、女性が勉強するのが難しかった時代なのかもしれない。(日本で言う大正や昭和初期らへんに相当するか?)
それにしても、この仕事は「情熱的なトキ」には向いていない依頼が多い気がする。冷静沈着なヒカルがいるからまだいいが、このまま依頼を受け続けていたら、トキの精神が参ってしまうか、看過できない過去改変が起きてしまいそうだ。