『時光代理人』6話のあらすじ
ある日、内気な少年・劉思文は道で上級生に絡まれていたところを、欧陽という少女に救われる。
頼もしい欧陽に一目惚れした劉思文はその場で思わず告白してしまう。
時が経ち、大人になった劉思文は欧陽に結婚してほしいと告げ、その誓言を果たすために欧陽の父に結婚の許しをもらいに行く。
©bilibili/BeDream:時光代理人
『時光代理人』6話の見どころ・ネタバレ
1.今回の依頼は奥義を見破ること
今回の依頼主はスーウェンと言って、武術一家の娘・オウヤンに毎年プロポーズをしているのだが、達人の父親がそれを認めてくれないという。
©bilibili/BeDream:これから達人の父親に挑もうとするスーウェン
スーウェンは毎年、達人の父親と手合わせをするのだが、毎回ボコボコにされて勝てない。だから、奥義を破る方法を調べてほしいというのが、今回のトキとヒカルへの依頼となる。
「写真に入れるのは1回だけ」というワードがヒカルから出る。自分の記憶だと「写真を撮ってから12時間のことしか見えない & 写真の中に入れない」だと思っていたのだが、それ以外にも制約があったようだ。(自分が聞き逃している場合もあるだろうが)
ヒカルからの未来予知と、トキの運動神経でなんとか達人の拳を避けるのだが、それも限界でボコボコにされてしまうのであった。結果的に攻略法は見つからず、写真への潜入は終わってしまう。
達人と言われる人間の手を、1回の手合わせで見切るのはそもそも無理があった感じである。そもそも、拳が速すぎて見えない。
2.依頼は失敗だったことを依頼主に言うリン
今回の依頼は仕事というより、人助けだったらしく、リンは奥義を見破れなかったことを依頼主に連絡する。
依頼主のスーウェンというのは、今は道場を開き、道場主である。しかも、年齢もかなり高くなっており、もう階段を登るのさえ辛くなっているようだ。
スーウェンは高齢になった今でも毎年、オウヤンを正式に娶るために、達人の父親に手合わせを挑んでいる。どうやら、もうスーウェンとオウヤンは父親の了承は得ずに結婚しているっぽいのだが「正式に娶る」ために、父親の了承を得たいとスーウェンは強く思っている。
しかし、道場を開き、長年修業をしてきたスーウェンが、敵わないほどの達人の父親というのも凄い存在である。スーウェンの方がはるかに年下なのに未だ衰えず強さを維持しているのは脅威であり、意地とも言えるのかもしれない。(毎年、スーウェンが挑みに来るのだから父親も弱くなるわけにはいかない)
3.達人の心を折る根性
オウヤンにプロポーズしたのはスーウェンだけではなく、オウヤンの兄弟子もプロポーズをしていた。スーウェンと同じく達人の父親に挑むのだが、兄弟子の方は早々に心が折れて挑むのをやめてしまったようだ。
もう、膝もボロボロで階段をひとりで登るのも難しくなっているスーウェンが、またオウヤンにプロポーズしにやってくる。そんな姿を見て、ついに父親が折れて、私の負けだと言うのであった。
もう、武術では到底敵わないスーウェンが、飽くなき根性と熱意で勝ち取った勝利と言えよう。
依頼主の未来に、直接トキとヒカルが加担したのは、今回が初めてかもしれない。写真によって、何も成果は挙げられなかったが、未来がどうなったかは知ることができた。
『時光代理人』6話の感想・考察
作中、最初と最後に出てきた「愛でもっとも難しいことは何か?」という問いに対する、スーウェンなりの答えは「娶るのが難しい」もしくは「父親を納得させるのが難しい」だろうか?
リンが道場に通おうとした理由が「最近、殺人事件が続いている」ということだったが、案外重要そうなセリフであった。1話目のエマを殺した犯人が、人を殺し続けているのだろうか?
この作品は、常に「1話目のエマの死」がこの物語を薄暗く覆っている。過去を変えたら誰かが死ぬ緊張感や、殺人鬼があの街にいるという怖さが、主要キャラクターたちの死を想像させる。