今回(ルパン三世 PART6 第0話)のあらすじ
「とうとう俺も潮時かもしれねぇな」――監獄の中で、次元大介はめずらしく人生について考えていた。
©モンキー・パンチ/TMS・NTV
味気ないドローンによる追跡や、機能性だけを追求した玩具みたいな銃、現代の最先端技術にあぐらをかいた警官たち……
ロマンの欠片もない、つまらない時代――そう嘆く次元は、泥棒稼業から足を洗い、ルパンたちと別れる決心をする。
今回(ルパン三世 PART6 第0話)の見どころ
1.つまらない時代になったと嘆く次元
時代は変わり、警察はAIドローンや新素材、おもちゃのような高性能銃を使ってルパンたちを捕まえる。
そんな時代に「とうとう俺も潮時かもしれねぇ」とボヤく次元であった。
©モンキー・パンチ/TMS・NTV:もうそろそろ潮時と考える次元
これは「ルパン三世 PART5」のときから起こっていたような気がする、前のシリーズの時点で相手は「最新鋭のデジタル技術」を用いて、ルパンたちを追い詰めていた。
今回は、武器までも最新鋭のものに移り変わり、もはやほとんど人間が介在しなくなってしまった。
2.時代に合わせて変わっていけばいいとするルパン、とぶれない五エ門
ルパンは時代に合わせてやり方を変えてきた人間であるし、五エ門は刀を使っている時点でもはや時代の変化などお構いなしの人間である。
次元もどちらかというと、五エ門と同じで変わらない強さみたいなものを持っている人間である。だが、時代が変わったことで、つまらなく感じてしまっているのだろう。そこが、五エ門との違いである。
3.銭形警部と次元の会話
「なぜ、お前は今の仕事をしているのか?」という質問のしあいになった。
銭形警部は「ルパンを捕まえられるやつは自分しかいない」という理由でルパンを追いかけ続けている。
次元は「面白いことをやって、美味い酒とうまいタバコを吸えればそれでよかった」という。酒とタバコはどこでも吸えるから、ルパンと一緒にいる理由は「面白いことができる」ということなのだろう。
4.ルパンの気持ち
五エ門の「次元を引き止めるつもりはないのか?」という質問に、無いねと言い放つルパン。
今まで時代に合わせて変わり続けてきたルパンを、次元は黙って受け入れてくれた。だから、次元が何をしようと黙って受け入れるのが筋だとルパンは思っているようだ。
だからこそ、今回、一対一の会話が各主要キャラにあるのにも関わらず、ルパンと次元の一対一の会話は存在しない(必要ない)。
5.つまらない時代はこっちから笑い飛ばす
次元の中で、考えに整理がついたのか、つまらない時代はこっちから笑い飛ばしてやると言う。
最新鋭の武器にも瞬時に対応して、勝ってみせる次元であった。
次元はルパンに向かって「高級な酒を一人で飲んだら承知しねぇ」というセリフを投げかけているので、このあと、次元はルパンたちと合流したことは想像に難くない。
しかし、声優は変わり新時代の次元として合流する形になるだろう。
今回(ルパン三世 PART6 第0話)の感想・考察
今回のキーワードは「時代が変わった」であった。次元の声優の小林清志さんが変わるということで、それと合わせたテーマになっているのだろう。
銭形警部と次元、石川五エ門と次元、峰不二子と次元と一対一での会話のシーンがあった。逆に、ルパンと次元が一対一で会話するシーンはなかったのが印象的だった。二人にとって会話は必要ないということなのかもしれない。
