『ルパン三世 PART6』17話のあらすじ
『Lシステム』――それは、ICPO出身の天才エンジニア・リンファが作り上げた最強の警備システム。彼女はその真価を世間に証明するため、ルパンにあるゲームを提案する。舞台は、彼女がCEOを務めるワンティック・セキュリティーズ本社タワー。ルパンを阻むのは、何重にも張り巡らされた異常な量のセキュリティ! 前代未聞の不敵な挑戦に、ルパンは一体どう立ち向かう!?
©モンキー・パンチ/TMS・NTV:ルパン三世 PART6
『ルパン三世 PART6』17話の見どころ・ネタバレ
1.ルパンシステム
元ICPOで天才エンジニアのワン・リンファが作り出した、Lシステム(ルパンシステム)は高度な映像分析により「人物認証(顔認証ではない)」を可能として、変装が得意なルパンからお宝を守るシステムである。
リンファはこのシステムの広告を含めて、ルパンに逆予告状を叩きつける。いわば、挑戦状である。こういうノリが好きなルパンも、この挑戦を受けることにする。
人物認証システムを攻略するために、タイミングを合わせる練習をするのが珍しいシーンであった。ルパンたちは前もって入念に準備をする泥棒ではあるが、その練習シーンまで描かれるというのは意外であった。
2.ラブ・ルパン・システム
ルパンに対して挑戦的なリンファだったが、その実はルパンの大ファンであり、ICPOに入ったのも、Lシステムを完成させたのも、ぜんぶルパンを思ってのことであった。
©モンキー・パンチ/TMS・NTV:ルパンが好きすぎるリンファ
ある意味、女版銭形警部というか、ルパンを追い続けてしまったけっか、ルパン専用のシステムまで構築してしまった人である。
一方、ルパンたちはシステム攻略の練習がうまくいかずに、仲間が散り散りになってしまうのだが、ひとりになってもルパンがお宝を盗むのを諦めない姿勢を見せて、全員が再び集合するのであった。
最初は、「怪盗の矜持」としてLシステムに挑むと思われていたルパンだが、実際は「盗みがいがある」から盗もうとするという単純な理由であった。(盗めるかどうかわからないものほど、燃えるし面白い。ルパンはとにかく楽しさやスリルを味わっている)
3.阿吽の呼吸で電源を落とす
うまいこと本社タワーに潜入できたルパンたちだったが、電源を落とす直前に、ジャミングに会い、タイミングを合わせて電源を破壊するというのが困難になってしまった。
そこで「練習中ずっと外で流れていたCMの曲」が流れ始める。ルパンたちは、その曲にタイミングを合わせて4つの電源を破壊することに成功する。「このCMの曲でタイミングを合わせよう」という発想は、まさに阿吽の呼吸と言えるだろう。(しかし、練習中、ずっと外でCMが流れていたのは、このための伏線だったのかと)
セキュリティーを破られたリンファだったが、そこまで悲観することもなく、むしろ嬉しそうであった。実際に、ルパンとも出会えたので、彼女としては本望だったのかもしれない。
『ルパン三世 PART6』17話の感想・考察
今回は、「変装を見破る」という人物認証システムが相手だったので、ルパンたちは「逆に変装をせず」、周りに自分たちの変装をさせて、ビルの内部に潜入するというのが、印象的であった。
人物認証システムが判別するのだが、最終的に捕まえるのは人間なので、見た目がルパンたちばかりの状況だと捕まえるのが困難になるというのは盲点だった。