『ルパン三世 PART6』23話のあらすじ
レヴォンランドで銭形と鉢合わせたルパン。銭形は、自分がマティアを追ってここへ来たこと、アリアンナがマティアに襲われたことを語る。衝撃的な事実を受け入れられず、困惑するルパン。だが、銭形が携えたアリアンナのボイスレコーダー……その録音を聞いた瞬間、ルパンの脳裏に浮かぶ、いくつもの言葉たち。それらはルパンの記憶を揺さぶる、美しい思い出の断片だった。
©モンキー・パンチ／TMS・NTV：ルパン三世 PART6
『ルパン三世 PART6』23話の見どころ・ネタバレ
1．アリアンナの言葉を聞いて豹変するルパン
偶然、銭形警部と出会ったルパンはお互いになぜ、ここに居るのか聞きあう。銭形は「マティア・ファーラー」を追っていると言い、アリアンナが残した音声メッセージをルパンに聴かせる。
アリアンナの「永遠の愛」という言葉を聞いたルパンは突如、頭を押さえて叫び出す。ルパンは人が変わったかのように「母親に会いに行く」と言って、次元、五エ門、銭形に対して攻撃をし始める。
©モンキー・パンチ／TMS・NTV：アリアンナの言葉を聞いて頭を押さえて叫びだすルパン
3人でなんとかルパンを取り押さえることに成功するのだが、そこにマティアが邪魔に入り、ルパンは母親・トモエに会うために車に乗って逃げてしまうのであった。
ルパンは、何か洗脳されたかのように行動が変化した。どうやら、アリアンナの言葉がトリガーとなって洗脳の効果が現れたようだ。
マティアは「トモエを殺す」ことが目的らしく、ルパンにトモエの場所の道案内をさせるというのが目的だろう。マティアは武器の扱いに精通し、銭形の銃も瞬時に解体したことから、特殊部隊ばりの実力がありそうだ。
2．ルパンの行き先を探る銭形と仲間たち
次元、五エ門、そして銭形はそれぞれの手法を使い、ルパンが行きそうな場所を調べていく。
次元、五エ門は1クール目終盤に出てきた「モリアーティ教授」にトモエについての情報を教えてもらう。トモエは教え子たちに色々な教育を施してきたが、専門は「潜在意識や記憶に関する」ことだとわかる。おそらく、これを使って、ルパンを洗脳していたのだろう。
銭形はというと、トモエの弟子の「メルセデス」からトモエの故郷の話を聞き出し、そこが日本のマヒコ村だと特定するのであった。
トモエの弟子たちの職業は多岐に渡ることから、トモエ自身の知識の量は凄まじいものだとわかる。だが、モリアーティ教授のおかげで、トモエの専門分野を聞き出すことが出来た。
おそらく、ルパンだけでなく、他の教え子たち(マティアも含めて)にも洗脳をして、トモエの意のままに動かしていた可能性が高い。マティアはそれに気づいてトモエに復習しようとしている？
3．トモエに会うルパン
ルパンはトモエのいる場所を見つけ出し、久しぶりの再会を果たす。ルパンの記憶の中ではトモエは死んだものとされていたが、どうやらトモエは身代わりを作って、逃げ延びたらしい。
再会を喜ぶルパンとトモエの前に、マティアが現れてルパンを銃で撃つ。そこで、トモエはなぜルパン以外の女性たちを教え子にして教育したのか理由を話し始める。
自分の子どもであるルパンを確実に支配下に置くために、あらゆる言語の女性を教育し、ルパンと接触させ、多言語を操るルパンを、多言語を使って洗脳しようとしたのであった。
トモエにとっては途方も無い、洗脳計画である。それだけルパンへの執着と、洗脳する能力の高さがあったのかもしれない。
マティアも本来、洗脳されていたが「瓦礫が頭に当たったショック」で過去の記憶を取り戻し、洗脳が解けたのだろう。
しかし、トモエの口ぶりからすると自分は「ルパンの実の母親である」という確信があるようだ。しかも、その証拠もあると、ここにきて本当にルパンのルーツの1つが解き明かされるのだろうか？
『ルパン三世 PART6』23話の感想・考察
過去回想では常に若々しいトモエの姿が映し出されていたが、さすがに今のトモエはかなり歳をとった様子であった。それだけ長年かけてでも、ルパンを支配下に置こうという執念が見える。
2クール目で出会ったすべての女性キャラクターが、ルパンを洗脳するための言葉を投げかけていたというトリックが今回明かされた。気の遠くなるような壮大な計画である。
しかし、いまだにトモエが言っている「自分が本当のルパンの母親だ」という言葉が信じられない。ありとあらゆる、過去が覆い隠されているルパンの設定だが、ここにきてそれが1つ明かされるとかありえるのだろうか？