
2001年11月28日。珠瀬壬姫の父親・珠瀬国連事務次官が横浜基地を訪れた。
しかし、滅多に会えぬ父を喜ばせるため、壬姫は小さな嘘をしたためた手紙を送ってしまっていた。
自己嫌悪に苛まれる壬姫を救うため、白銀武の極秘計画が発動する。
1.国連事務次官の訪問とHSST事故の回避
分隊長であるという嘘を父親についた壬姫のために、壬姫を1日分隊長にすることでピンチを乗り越える。
その一方で、武が進言していたHSST事故への対策を香月夕呼が実行してくれていた。
前世の記憶によって、1つ1つだが確実に問題を回避していっている。
2.オルタネイティヴ4理論のヒント
白銀武は前世の記憶で、香月教諭が「とある理論」を閃いていたことを思い出す。
その理論がオルタネイティヴ4にとって重要なものの可能性があるから、思い出すように香月副司令から言われるが、武は細かい部分までは思い出すことができなかった。
白銀武はあくまで「前世の記憶」を頼りに行動しているだけであって、その記憶がなかったり不正確だと役に立たない。白銀武の「頼りないなぁ」というのも記憶だよりの自分に対してだろう。
3.戦術機バルジャーノン化の実戦訓練
白銀武が提案した新OSを使っての3vs3の模擬戦で、好成績を収める。
白銀武が思い描いた、ゲームのような自動アシスト機能が搭載されて、より高機動に戦術機を動かすことが可能になった。
今まで細かい操作を全て手動でやっていた頃に比べて、相当な戦力アップと言えるだろう。
前世の記憶を使っての歴史改善のオンパレードという回であった。
HSST事故の回避、オルタネイティヴ4理論の存在、そして新OSの実装と前回よりもBETAに対抗できる戦力が向上しつつある。
一方で、記憶な曖昧な部分では役に立たないという不甲斐なさも実感してしまう白銀武であった。
そして、死んでいるはずの白銀武が生きていることを怪しんで、とうとう調査に来た人間が現れる。まぁ、怪しんだところで何も出てこないんですがね。前世の記憶を持ってますという突拍子もない事実しか存在しない。