今回(王様ランキング 11話)のあらすじ
成長するにつれ、兄・ボッジを弱者だと見下すようになっていったダイダ。
© 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会:王様ランキング11話
どことも知れない暗闇の中で助けを待ちながら、過去の自分を思い返し後悔するダイダの前に一人の少女が現れる。
1.ダイダに鑑を渡したのはボッス王
ダイダの過去回想で、鑑を渡したのはボッス王だとわかる。ボッス王は、ダイダのためを思って鑑を渡したのだろう。
実際、鑑の助言によって、ダイダは助けられていたようだ。その一方で、自分は選ばれた人間だという思いが強くなり、ボッジのような人間は「弱者」と断じるようになった。
© 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会:ボッジを弱者と断じるダイダ
そんな考えになったダイダを正そうと、ベビンがダイダを城下町に連れて行く。
ベビンは見た目に反してかなり良いやつだし、ダイダこそが王としてふさわしく、まっすぐに育って欲しいという思いがあったのだとわかる。
昔の自分を思い出して、恥ずかしく思うダイダは、考えを改めれる賢い子だと思う。作中のキャラクターが色々な経験をして、成長する様子が随所に見られる作品である。
2.ダイダとミランジョの出会い
暗闇の中に閉じ込められていたダイダだが、そこで子供の姿をしたミランジョと出会う。
子供のミランジョはたくさんの人間から恨まれており、その結果、顔の皮膚と両手を失っていた。
なぜ、ダイダの精神世界にミランジョが出てきたのかわからない。秘薬を作る過程で、ミランジョの何かしらの要素が入って、その精神とリンクでもしたのだろうか?
しかし、この作品では「肉体のどこかしらを失っているキャラ」が多い。ボッジは耳と力を、ボッス王は死によって肉体を、ダイダはボッスに肉体を奪われ、ドーマスは右手を失っている、そしてミランジョも顔の皮膚と両手を失っていた。
3.冥府の国の暗躍
ミランジョによって、冥府の6人の罪人が連れ出された。ミランジョの魅了で支配下に置いているのかまではわからない。
罪人の逃亡を知ったデスハーは、逃亡先であるボッス王国に冥府騎士団を送り込む。そして、デスハーは政治的に不安定な状態のボッス王国をついでに、支配下に置こうと企む。
今回、逃亡した6人の罪人と、冥府騎士団の力関係がよくわかっていない。少なくとも、罪人の一人オウケンは最強と言われているので、冥府騎士団だけで抑えられるのか疑問ではある。
ダイダに「魔法の鑑」を渡したのは誰かとずっと疑問に思っていたが、それが今回ボッス王だったとわかった。ボッス王は息子のダイダの肉体を奪おうとは思っていなかったはずなので、単純にダイダのためを思ってミランジョの知恵を授けようとしたのだと思う。
個人的にダイダがボッジのことを「弱者」と断じたときに、ベビンが「え?」みたいな顔をしたシーンが印象に残っている。
ミランジョの過去も少し見えてきた。ミランジョは子供の頃に大罪を犯して(もしくは大罪を犯したと思われて)たくさんの人間から恨まれ、結果、肉体をボロボロにされたのだと予想できる。
少しずつではあるが、色々なキャラクターの過去が明かされていく様子は実に上手く出来ている。過去回想の挿入が下手だと、本編が進まないイライラや、時系列がおかしくなり理解できないなどの弊害が起きるものだが、この作品にはそれがない。
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