『王様ランキング』21話のあらすじ
不死身のオウケンを圧倒的な力で打ち負かすボッス。最強であることを見せつけるボッスに、ボッジはダイダの体を取り戻すため、決死の覚悟で挑み、王としてその剣をふるう。
© 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会:王様ランキング
『王様ランキング』21話の見どころ・ネタバレ
1.ミランジョの思い
ミランジョはそもそも「ボッスに死んで欲しくない」という思いがあり、それを実現するために、子どもを1人しか産めない巨人族のシーナを殺し、新しい王妃を迎えてダイダを産ませた。
ダイダの体をボッスが奪えば、ヒリングは絶対にそれを取り戻そうとする。そんな辛い思いをするのなら、ひと思いに殺してやろうというのがミランジョの考え方である。
しかし、ボッジやカゲと触れ合ったミランジョは心を取り戻し、今まで自分がしてきたことの残酷さに気づき絶望するのであった。
ここでボッスとボッジの戦いが始まることとなる。ボッスが負けたら、ミランジョと一緒に死ぬ覚悟を見せるというのがボッスが最後に見せた優しさのように感じた。
© 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング」製作委員会:戦いに負けたら一緒に死のうとミランジョに提案するボッス
ボッスとしては、自分だけ幸せになり、ミランジョのことを考えてやれなかったことを悔やんでいるのだろう。
2.ボッジ vs ボッス
ボッスは四天王とボッジに対して、「忠誠を誓うか戦って死ぬか」を選ばせようとする。四天王たちは「すでに王位はボッジにあり」としてボッジに味方する。
しかし、四天王ではボッスの相手は無理として、ボッジがボッスに一対一の戦いを仕掛ける。
ボッジの太刀筋を見て、ボッスは自分が有利だと確信するのだが、実際に剣を交えると戦いはボッジ優勢で進むのであった。
四天王たちがボッス側に味方するシーンは感慨深い瞬間であった。その実力と人柄で、ボッジは自分が王であることを周りに認めさせた感じがある。
ボッスとの戦いも、ボッジは攻撃をすべて見切り、棍棒を弾き、最終的には棍棒を破壊することに成功する。ボッスは喜怒哀楽のすべての感情が渦巻く。何より、息子が自分より強くなってくれたことに、強い喜びを感じるのであった。
3.ミランジョの死
敗北を確信したボッスは、満身創痍の体を引きずって、ミランジョの鏡の前に立ち、鏡を破壊しようとする。
ボッジはそれを止めるのだが、ダイダの体を取り戻すにはミランジョを殺すしかないと言われる。
王として決断を迫られたボッジは、ミランジョを「魔神から助ける」と言い、鏡を破壊するのであった。
ことの元凶であるミランジョを倒すことに成功して、ダイダの体を取り戻す。
ミランジョが死んだ直後に、魔神が現れるのだが、それを冥府騎士団団長が攻撃しようとする。「オウケンの不老不死の呪いを解除する方法」は魔神と何か関係があるのだろうか?
ボッジはミランジョを魔神から救うといっているのだが、ボッジは魔神を倒す方法に何か心当たりがあるのか?ミランジョを倒しても、まだまだ戦いは続きそうである。
『王様ランキング』21話の感想・考察
ボッジが名実ともに王位を継いだと思わせる回であった。ボッジは家臣たちの信頼を得て、前王を実力でねじ伏せ、王としての決断をしてみせる。
ボッジが鏡を割ることで、一連の「ボッス王国での反乱」は幕を閉じる。ここからは「魔神」「不老不死の解決」「そして王様ランキング1位とは?」という部分がテーマになってきそうである。
デスハーも王様ランキング1位の称号を手に入れられるのに、それを拒否していた。おそらく、王様ランキング1位のからくりを何か知っているから、1位になる気はないのだろう(話の流れから、王様ランキングに神々が関わっている可能性も感じられる)。