アニメ『王様ランキング 勇気の宝箱(2期)』1話の見どころ・ネタバレ
1.カゲが『ハラハラダケ』をおつかいしにいく
このアニメは『王様ランキング』の2期目となる。原作は漫画で作者は『十日草輔』さん、『マンガハック』で連載中である。私自身は第1期は視聴済み、原作は未読である。2期目の第1話は、1期目の続きではなく、1期目の『ボッチの修行中の話』が中心となる。
ボッチが修行を始めるはずが師匠のデスパーが顔にシミが出来てやる気を失ってしまう。美容に効くという『ハラハラダケ』を手に入れるために、カゲは一人おつかいに出かける。
結局、街には『ハラハラダケ』は売っておらず、カゲは危険を承知で『おっかな森』へ『ハラハラダケ』を取りに行く。すると、とんでもなく大きな野獣とその背中に掴まっている老婆に遭遇する。なんとか老婆を助けたカゲだが、老婆は足をくじいたらしく、カゲは老婆の家まで送ってあげる。
© 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング 勇気の宝箱」製作委員会
・顔にシミが出来てテンションが下がっているデスパー
第1期からの続きではなく、修行中のボッチの姿が描かれる。アニメ2期の最初はいきなり続きを描くのではなく、こういう話を1話挟んでくるパターンはよくある。極端なアニメだと全キャラの紹介をしたりするのだが、この作品は原作があるのでそこで描けなかった話をアニメ化しているのかもしれない。
1話を見てもらえば、カゲがどれだけボッチのことを想い、そして面倒見の良いキャラなのかがわかってもらえると思う。めんどくさがったり、嫌がったりせず、一歩一歩前進していこうとする姿勢はカゲとボッチの両者に共通する良い点だ。
2.面倒見の良いカゲ
口は悪いものの、面倒見の良いカゲは老婆が求める手伝いを全てやってあげる。掃除や洗濯、薪割りや苗木を植えるなど、そつなくこなしていく。
結局、外が暗くなるまで老婆の身の回りの世話をしてしまい『ハラハラダケ』を取りに行く時間がなくなってしまう。家をあとにしようとするカゲに、老婆は作ったパイを渡してくれる。
カゲがデスパーの家に帰ると、カゲは事情を話して『ハラハラダケ』は手に入らなかったと報告する。しかし、老婆から貰ったパイが実は『ハラハラダケで作ったパイ』であった。どうやらその老婆はハラハラダケを採ることで有名らしく、その人に気に入られたことでハラハラダケを手に入れれたようだ。
© 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング 勇気の宝箱」製作委員会
・老婆から貰ったハラハラダケのパイを食べるボッジとカゲ
カゲの面倒見の良さが全面に出ていたシーンであった。実際、老婆は嘘をついてカゲをこき使っているのだが、カゲ自身は本当に善意だけで行動している。だからこそ、老婆は最後にパイをくれたのだろう。
ボッジはその勇気と回避能力、そしてデスパーから伝授された戦法で色々な人を魅了するのだが、やはり抜けたところは存在するので、そこをカゲがカバーしてくれるのがこの2人が良いコンビとされるゆえんだ。
3.お金を稼ぐボッジとカゲ
お金にうるさいデスパーはボッチたちが持ってきたお金では足りないということで2人を働かせに行かせる。2人は色々な仕事を試してみるのだが、非力で耳が聞こえないボッチはすぐにクビにされてしまう。
そこでカゲは名案を思いつき『ボッチにボールを当てれたら金貨100枚あげる』という商売を始める。ボッチの持ち前の回避技術でボールを避け続けて、参加費を大量に稼ぐことに成功する。
そこにいかにも貧乏そうな子供が全財産を賭けて参加をしようとする。ボッチはわざとあたってあげようとするが、カゲはその子のためにならないとして止めさせる。お金を稼いだ2人はデスパーになんとかその子供を救えないかと相談する。すると、デスパーはその子供に勉強を教えて、一人でお金が稼げるような知恵を与えようとするのであった。
© 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング 勇気の宝箱」製作委員会
・ボッジにボールを当てて何とか金貨100枚を手に入れようとする客
ボッジは何か仕事をしようとした場合にやはり身体的なハンデがネックとなり、仕事をさせてもらえない。カゲはそつなく仕事をすることが出来るのだが、だからといってボッジに足を引っ張られているという認識は微塵もない。(むしろ、ボッジを全力で助けようとしている)
結果的に、ボッジが活躍しつつもお金を稼げる方法をカゲが思いつく。ボッジの身体能力ももちろん凄いが、ボッジの優れている所を見抜いてそれで稼ごうという視点の変化と、ボッジへのリスペクトが凄い。(ボッジのことを凄いと思っていなかったら、足を引っ張られたときに切り捨ててしまいそうだ)
アニメ『王様ランキング 勇気の宝箱(2期)』1話の感想・考察。
おそらく、2期でも主要人物になるボッジ、カゲ、デスパーの3人に焦点を当てた話であった。今回の話を見れば、おおまかな3人の人となりはわかったのではなかろうか?
特に貧乏な子供にどう対処するかのシーンが3人とも役割があってよかった。ボッジはその子をどうにかして助けたいという思いがある、しかしカゲは一時的な慈悲ではその子は助からないと抑制する。そのうえで、デスパーに相談するとその子を救うための良い方法を導き出すという流れになっていた。
前回記事:第1期:最終回23話:王様と太陽
次回記事:2話:ボッス王国へ向かう道中の話