アニメ『王様ランキング 勇気の宝箱(2期)』3話の見どころ・ネタバレ
引用画像は『© 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング 勇気の宝箱」製作委員会』
1.アンとの出会いの話
時系列は『ボッス王がダイダの体を乗っ取って復活した』後であり、ドルーシがボッス王の命令を受けてヒリングを連れて城の外に出たあたりである。目を覚ましたヒリングはすぐにでもダイダを助けに行きたいが、ドルーシそれは現実的ではないと否定する。
ダイダを助けるために腕の立つ仲間が必要になる。ヒリングは腕の立つ人物に心当たりがあり、その人物を訪ねに行く。その人物の名前は『アン』といい、ヒリングが過去に一緒に旅した仲間である。
アンはヒリングの事情を聞いて助力したいと思う。だが、アンにも事情があり、助けてくれた村の人々が今、山賊に狙われており、護衛をしている関係上離れられないという。先を急ぎたいヒリングは、ならば山賊を倒しに行けばいいと提案する。
明け方を狙って奇襲をするアンとドルーシだが、山賊のボス・ドドンに苦戦する。しかし、ヒリングの魔法ホーリーライトで目眩ましをし、一瞬の隙を突いて形勢逆転するとドドンを仕留めることに成功する。大怪我をしたドドンをヒリングは治癒魔法で助けて『村のために働きなさい』と言い伏せて、改心させるのであった。
・絶対にダイダを助けに行くというスタンスを崩さないヒリング
第1期でヒリングと合流したときに新たな仲間『アン』がいたが、彼女がどうやって仲間になったのかの話が描かれる。ヒリングがボッス王に嫁ぐ前の仲間だったらしく、一緒に旅をしており、その時は回復役の僧侶として活躍していたようだ。
ヒリングは言葉は厳しいが優しい女性であるということは、アンとドルーシの共通認識である。実際、山賊相手もちゃんと治癒をしてあげているので、その優しさがうかがえる。
2.治したいと思う心
次の話は『まだ平和だった頃のボッス王国』の時期であり、ボッジとダイダも子供でまだ仲が良かった頃だ。ダイダはヒリングの治癒魔法に憧れて、自分もできるようになりたいと言う。
ヒリングは治癒魔法は『治したいと思う心』が大事だとダイダにアドバイスをする。しかし、なかなか成果がでないのでダイダは悩み始める。そんなとき、ボッジが城の外に出ていくところを見たダイダはボッジを連れ戻すために追いかける。
連れ戻そうと思うダイダだが、ボッジは外を満喫し、いつしかダイダも一緒に楽しんでしまう。そこで雨が振ってきたのですぐに帰ろうとボッジを誘導するダイダ。暗く、雨が振る状況でダイダが怖がっていると思ったボッジは手をつなぐのだが、それを拒否するダイダ。その拍子にボッジを突き飛ばしてしまい、ボッジは崖から落ちてしまう。
ダイダは崖から転げ落ちながらもボッジを助けにいく。ボッジへの思いが強まり、今まで出来なかった治癒魔法ができるようになりボッジの怪我を回復させる。いなくなった2人を探していた騎士たちが、治癒魔法の光を見つけて2人を助け出すのであった。
・治癒魔法を習得するためにヒリングのアドバイスを貰いながら頑張るダイダ
ヒリングは『治したいと思う心』が大事とアドバイスしていたので、ヒリングもそれを実践しているはずである。第1期も含めてヒリングの治癒シーンは多かったことからその全てに『治したいと思う心』があったということだろう。
ダイダはヒリングの子供なので、成長していけば治癒魔法をもっと上手く扱えるようになるかもしれない。ネックなのは『治したいと思う心』で、これが育たないとヒリングのようには癒せないのだろう。
アニメ『王様ランキング 勇気の宝箱(2期)』3話の感想・考察。
1、2話のボッジとカゲの中心の話から、3話目はヒリングとダイダが中心の話になった。ヒリングの息子たちを思うシーンは第1期も含めてたくさん描かれておりその愛の強さを感じる。しかも、ダイダだけでなくボッジにも同じ熱量の愛を注いでいるのが凄いところだ。
治したい心を持っているヒリングは色んな人たちを治癒することが出来ており、逆にまだその心を持てていないダイダは治癒魔法を上手く使いこなせないというのは面白い概念である。第1期終了時点のダイダならば、もしかしたら治癒魔法を上手く使える人間になっているかもしれない。
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