アニメ『王様ランキング 勇気の宝箱(2期)』4話の見どころ・ネタバレ
引用画像は『© 十日草輔・KADOKAWA刊/アニメ「王様ランキング 勇気の宝箱」製作委員会』
1.怪しげな研究をするサトゥン
今回は冥府の剣王ことオウケンがどうやって狂っていくのかの話である。第1期では語られることのなかった過去の話である。シーンはサトゥンが一人怪しげな研究を重ねた結果、三男のオウケンが産まれるというところから始まる。
大人になったオウケンは長男のデスハーと剣技の勝負をするが、魔法を使いこなすデスハーには敵わない。オウケンは長男、次男は超能力が使えるのに、自分だけ超能力が使えないことを不甲斐なく思っていた。
冥府の王・サトゥンの非道な研究は続けられており、国民をさらっては実験材料にしていた。憤るオウケンだが、反抗の準備が整っていないので止められる。長男のデスハーは必ずこの国を変えてみせると決意を見せるのであった。
・サトゥンの非道な行いを必ず止めようと決意するデスハーとデスパー
アニメ第1期ではサトゥンの何かしらの影響があってオウケンが不死の存在になってしまった、というのはわかっていたが、それを詳細に語られることはなかった。サトゥンの行動から不死の肉体を生み出した後に、最後は体を乗っ取ろうとしていたようだ。
よくわからないのは、オウケンを生み出してからその後も研究を続けていたことだ。今の自分を不死にするための研究だったのか、それとももっと別の力を欲していたかまではわからない。
2.サトゥンの討伐
サトゥン討伐の準備ができたデスハーは三兄弟で協力してサトゥンを倒そうとする。しかし、サトゥンはギガンテスの一族を仲間にしており形勢はやや不利になる。そこでオウケンの活躍や残虐非道なギャクザと手を組むことで何とか戦いに勝利していく。
命乞いをするサトゥンにトドメを刺さなければいつか復活すると言ってデスハーはサトゥンを殺す。しかし、サトゥンの口から魂が抜け出し、オウケンの体を乗っ取ろうとする。オウケンは自我の強さでサトゥンを体から追い出して、外に出た魂をデスハーの雷で攻撃しトドメを刺すのであった。
サトゥンを討伐したデスハーは冥府の王となる。しかし、その方法は褒められた手段ではなかったことからデスハーは喜ぶことはなかった。冥府の敵が完全にいなくなったわけではないので、オウケンと副官・フレンは部下たちを引き連れて戦いの旅へと出発する。
・戦いの旅に出るオウケンを見送るデスパー
サトゥンがどういう超能力を持っていたかはわからないが、最後に相手の体を乗っ取るという手段を取ってきた。形は違えど、ボッス王も子供の体を乗っ取ったことからこの世界にはそういう魔術や能力が存在するのだろう。
冥府という土地の名前でありながら、比較的平和だったのはその前の非道な王を倒した後だからというのが大きい。王を引き継いだデスハーも国民を思っての人物だったので、悪い王政は続かなかった。
3.オウケンの超能力
オウケンは敵と戦う旅の中で自分の能力が『不老不死』であることを認識する。自分にも超能力があったことを喜ぶオウケンはこの力を使えばもっと強くなれると考える。
しかし、死すらも恐れない戦い方は徐々にオウケンの心を蝕んでいく。このままでは自我を失ってしまうと恐怖したオウケンは長男のデスハーに助けを求める。次男デスパーは『魔神の首』があれば不死の呪いを解くことができると言う。
魔神の首を探すために捜索部隊を編成したが、とうとうオウケンは狂ってしまう。狂ったオウケンは冥府の騎士たちを大量に殺してしまう。オウケンを唯一止めることができるデスハーは雷撃でオウケンの動きを止めて、牢屋に監禁するのであった。
・自我を失うのが怖くなりデスハーに助けを求めるオウケン
オウケンは不死になったことで他者の生きる様子を見たくなり、結果的に死の直前こそが生に執着する瞬間が見れるので人を殺すようになってしまう。狂う呪いをかけられたわけではなく、自分で狂ってしまったのが悲しいところだ。
不死のオウケンを唯一止めることができるのが兄弟のデスハーだったというのは不幸中の幸いといったところか。アニメ第1期では『魔神の首』は手に入らなかったが、そうなるとデスハーは王様ランキング1位の報酬にオウケンの呪いを解く方法を求めるだろう。
アニメ『王様ランキング 勇気の宝箱(2期)』4話の感想・考察。
このアニメ2期は1期で語られなかったサイドストーリーを映像化されている。その関係上、ショートストーリーを1話のアニメの中に2つ入れたりされていたのだが、今回は重要な話ということもあって1話丸々オウケンの話であった。
オウケンにはフレンという副官の友人がいた事が驚きである。オウケンが狂ってしまってからは冥府の国を去ってしまうが、もしかしたら今後、出てくる可能性もありそうだ。