アニメ『【推しの子】』2話の見どころ・ネタバレ
1.アイが亡くなった後の現状
双子は高校受験を控える中学生に成長していた。ルビーはアイドルを目指すために大型アイドルグループの追加メンバーオーディションに応募する。一次審査は突破して、二次審査の面接も受けて、合否を待っている状態だ。
アクアはアイが亡くなった後にすぐに監督に弟子入りをして、今でも監督と共に行動をしている。ルビーから見て、アクアはアイが亡くなっていこう変わり果ててしまっており、彼が何をしているかわかっていない。
アイの死後、苺プロダクションの社長・斎藤壱護も失踪してしまい、社長は妻のミヤコが引き継ぐ形で運営されていた。だが、アイが居なくなったことでアイドルグループ「B小町」は解散しており、今ではアイドルグループは居ないプロダクションになってしまっていた。
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会:アイドルになるために意気込むルビー
ルビーは前世でできなかったこと、そしてアイの娘としても夢であるアイドルになろうとしていた。一方、社長だった斎藤壱護と息子のアクアはアイの死後、だいぶ影響を受けて一人は失踪、一人は復讐に燃える人間になってしまった。
一家離散というか、関係者離散の悲劇にならなかったのは、ミヤコの存在が大きい。社長を引き継いだことや、アイドルグループ解散後も稼ぐ手段を見つけるなどと、プロダクション経営の才能があったのかもしれない。
2.同じ轍を踏みたくないアクア
アクアはルビーがアイドルを目指していることを反対している。アイと同じ結末を辿らせないために、直接ルビーにアイドルの辛さを説くし、裏から手を回してアイドル選考には落ちたように見せかけていた。
しかし、そんな裏工作もむなしくルビーは街中で地下アイドルとしてスカウトされる。ルビー自身は喜ぶがアクアとミヤコはどんな事務所かもわからないので不安に思う。アクアはスカウトしてきた事務所のアイドルに近づき、内情を調査する。
ルビーのアイドルへの本気の熱意を知ったミヤコは、どこの事務所かもわからないところからデビューするなら、うちの事務所からデビューしなさいと言う。アイドルに反対だったアクアも苺プロダクションならと、停めずに賛同するのであった。
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会:ルビーがアイドルにならないように裏で動くアクア
アクアは裏で動いてルビーがアイドルになれないように工作するのだが、結局ルビー自身がアイドルになりたいのと本人が美人ということもありすぐにスカウトがやってきてしまう。このままではいつかどこかの事務所に所属してしまうと考えれば、苺プロダクションに入るのは妥協ラインだろう。
しかし、アイを死に追いやったのが2人の父親だと仮定した場合、アイの子供たちが芸能界に入ってくると邪魔だと判断して、また何かしら魔の手が忍び寄ってくる可能性がある。
3.芸能人としての才能
アクアは監督の元、映画の編集の手伝いなどをしていた。最初こそ、役者志望で活動していたが徐々に自分にはアイのような才能は無いのだと気づき、裏方志望へと考えが変わっていく。
アクアの行動原理は『芸能界にいるであろう父親を見つけること』であり、ひいてはアイの復讐を狙っていた。芸能界に入る手段として、役者志望だったが、裏方でも十分だと自分に言い聞かせる。
監督は中学生にも関わらず早々に役者を諦めてしまったアクアを説得する。アイみたいになれないのは当たり前だし、何よりまだ全てを出し切っていないのに才能がないと切り捨てるには早すぎるという。アクアは監督の説得に、考えが少しであるが揺らぐのであった。
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会:母親のようなアイドルになりたいというルビー
ルビーはタレントとしての才能があるのに対して、アクアはそれを感じられずにいた。幼少期は転生していたこともあり、天才子役として出演できたが成長するにつれてそのアドバンテージはなくなっていく。元医者ということもあってか、成績はかなり良いようだ。
アクアが役者になろうとするのは、復讐のためであるが、それとは別に母親のためにも役者になりたいという思いがあるようだ。本人の中でも役者という職業は、復讐と夢との間で揺れ動く目標になっている。
アニメ『【推しの子】』2話の感想・考察。
中学生から高校生になる過程で、双子の進路が少しずつ決まっていく。結果的に、2人とも同じ高校に進学するわけだが、ルビーは芸能科、アクアは普通科に進む。アクアは成長過程で役者の壁に当たっており、少し芸能からは距離をおいたスタンスである。
主人公のアクアは転生した視点を手に入れたことで、アイを死に至らしめた黒幕がいることに気づけた唯一の人物だ。そういう意味では、ルビーは隠し事を2つしていると冒頭で言っていたが、アクアは隠し事を3つしていることになる。
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