アニメ『【推しの子】』4話の見どころ・ネタバレ
引用画像は『©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会』
1.すべてを使ってアイに迫る
ドラマ最終話で漫画原作でも名シーンと言われる部分の撮影が開始される。天才子役ともてはやされて以降、活躍がなかった有馬かなは主役を射止めたこの作品でなんとか良い演技をしようと意気込む。しかし、周りの主演は素人ばかりで有馬かなの演技を持ってしても修正しきれない。
そこでストーカー役のアクアが加わると空気が変わる。アクアは舞台にある水たまりやカメラの配置などを活かすために台本とは少し違う立ち位置や振る舞いをする。才能のないアクアは舞台にある色々な物、要素を総動員してアイに近づこうとする。
アクアの演技が下支えとなりメインヒロインの有馬かなが本気の演技をすることができるようになる。ドラマ『今日は甘口で』の最終回は素晴らしいものになり、一部のファンの間では高く評価されることとなる。
・最終話の名シーンを前に緊張する有馬かな
天才的で華があり、みんなの注目を浴びるアイを目指しているアクアだが自分には才能がないことを自覚している。だからこそ、少しでもアイに近づくために努力をするし、すべての要素を活用しようとする。しかし、それでも主役ではなくあくまで有馬かなの引き立て役に徹しているのは凄いところだ。
自分を徹底的に輝かせるワンマンプレイヤーのアイに対して、共演者さえも利用してより良い演技に昇華させようとするルビーは全く違うタイプの演者だ。裏方思考なところや、サポート役を徹底できるのは前世は医者だったことも関係ありそうだ。
2.鏑木雅也との取引
すべての撮影が終わりドラマ『今日は甘口で』の打ち上げパーティーが開催される。そこで有馬かなは原作者の先生から感謝をされて頭を下げられたことから、その嬉しさから涙ぐむのであった。
パーティーに出席していたアクアはまたドラマ監督の『鏑木雅也』に接触する。彼のタバコからDNA鑑定を行った結果、鏑木は父親でないことが確定する。だが、鏑木はアイと仕事をしていた関係なので何か情報を持っていないかアクアは聞き出そうとする。
鏑木はアイに仕事関係だけではなく、男性の紹介などもしていたようだ。どんな人間を紹介したのか聞き出したいアクアに、鏑木は教える代わりに『恋愛リアリティーショー』に出るように取引をするのであった。
・作者や演出の意図を読み取って、迫真の演技をするアクア
一人目の捜査対象であった鏑木雅也は外れでアクアたちの父親ではなかった。しかし、話を聞く限りアイに男性を紹介していたというので、鏑木が紹介した男性の中に父親がいる可能性は十分ありえる。
美男美女原理主義者の鏑木に気に入られたことでさらなる仕事が舞い込んでくる。鏑木から情報を得つつも、芸能界の仕事をこなしていけば、父親と遭遇する確率は徐々に上がっていくだろう。
3.陽東高校に入学
ルビーとアクアは晴れて陽東高校に入学する。先輩の有馬かなに案内されて、この学校にはたくさんの芸能人がいることを教えられる。そのうえで、養成所などではなく普通の学校なので過度に緊張しないようにアドバイスしてもらう。
ルビーが芸能科の教室に入ると美男・美女ばかりでびっくりする。ルビーの隣の席にはグラビアアイドルの『寿みなみ(ことぶき みなみ)』がおり、最初に話したこともあってすぐに友達になる。
ルビーのクラスメイトは当然、全員芸能人だが売れている人はほとんどいない。しかし、例外としてマルチタレントとして売れっ子である『不知火フリル(しらぬい フリル)』が在籍していた。アイドル好きのルビーはフリルに認知されるためにも早くアイドルとして売り出して欲しいと社長のミヤコにお願いするのであった。
・ルビーの隣の席に座るグラビアアイドルの寿みなみ
ルビーは芸能科のクラスになって、さっそくグラビアアイドルの子と友人になる。しかし、ルビーは苺プロダクションに所属しているものの、まだアイドルとして売り出されていないので実績はゼロだ。
ルビー以外のアイドルが全く集まっていない苺プロダクションだが、そこに有馬かなに白羽の矢が立つというのは意外な展開である。役者で売っているのに、アイドルとして苺プロダクションに迎え入れようという案は予想外だった。
アニメ『【推しの子】』4話の感想・考察。
鏑木雅也のDNA鑑定は空振りに終わったものの、鏑木に気に入られたことでアイを死に追いやった父親の調査は順調に進行していく。復讐やミステリー要素がメインの作品だが、それだけではないというのが特徴的な作品だ。
転生モノというのは何かと無双するイメージがあるが、この作品だとそういう要素は一切ない。あくまで『アイの死への不信感』を感じ取れるだけの知識と経験、そしてアイへの愛情を継承したにすぎない。
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