『リターン~ある外科医の逆襲~』10話、11話の見どころ・ネタバレ
1.徹からの治療法の提案
徹は古賀教授が提案した胃の切除ではなく、内視鏡治療を提案する。古賀教授は胃がんが進行している可能性を提示して、徹の提案を否定するが、徹は超音波内視鏡で病気の進行具合を確認したらどうかと提案する。
徹のあまりに的確な指示に古賀教授は驚くが、徹の提案に間違えはないのでその治療法を採用する。結果的に、徹の父親は胃を摘出することなく手術することができ、問題なく手術が終わる。
徹の医学知識に驚きを隠せない古賀教授は、徹を天才だと見込んで、もし東成大の医学部に合格したら弟子にしてやろうと言うのであった。
あまりにも的確な胃がんへの対処法を指摘したため、徹が古賀教授から怪しまれる。徹は独学で学んだと言ったが、そんな教材は存在しないので、さらに古賀教授から疑われる。しかし、人生2周目とは想像にも及ばないので、古賀教授の中で、徹は天才高校生ということで決着がついたようだ。
徹としても、胃がん治療の権威である古賀教授に名前を売れたのは、今後、医者になる上で有利な人脈を築けたと言えるだろう(本人は形成外科に行きたいらしいが)。
2.運命が変わったことを実感する
徹の父親の退院が決定し、徹は前世から運命が大きく変わったことを実感する。これだけでは留まらず、もっと幸せになるために、努力しようと決意を新たにする。
徹は勉学に励み続け、1学期の期末テストも学年1位の成績で終える。しかし、2位の春馬とは0.6点差と僅差であり、どちらがトップでもおかしくはなかった。
テストで負けた春馬は皮肉交じりに徹をいじり、かつ勝負を挑んでくる。普段なら勉強があると言って回避するところだが、テスト明けということもあり、その喧嘩を買う徹であった。
©Kakao piccoma Corp.:二階堂春馬の挑発に乗る五十嵐徹
今まで徹が変えてきた運命はあくまで自分自身のことであったが、今回の父親を救ったことは運命を大きく変えた。本来、高校3年生で亡くなるはずだった父親が生き続けてくれるのだから、その影響は計り知れないだろう。
春馬が病院で兄弟らしき人間に殴られていたが、あれは春馬が何か問題を起こしたからなのか、細かいところはわからない。しかし、あの感じだと春馬が家族とは上手くいっていないことがうかがえる。
『リターン~ある外科医の逆襲~』10話、11話の感想・考察
今回、人間の生死を変えたことはまさに徹の2度目の人生に大きな影響を与えそうである。若くして父親がいなくなって苦労したことも多かったはずなので、それがなくなるというのは大きい。
しかも、徹が学力や体力、そして前世の医学の知識を利用して、周りの人間へも強い影響力を出し始めている。春馬は1位を取れずマイナスだが、友人の正樹は徹に影響されて勉強ができるようになった。古賀教授も徹の天才さを見抜いて、ツバを付け始めている。