『リターン~ある外科医の逆襲~』139、140話の見どころ・ネタバレ
1.みんなから信頼される徹
前世の経験で「テノホウイルス」がアフリカや中東でまん延するのがわかっていた五十嵐徹はなんとか先手を打ちたいと思う。
前世で見た論文から「抗ウイルス薬」がテノホウイルス患者の致死率を著しく下げる可能性があることを知っていた徹は、ヘインス社のエイミーに相談して効果のある薬を作ろうと動き出す。
ヘインス社やウイルス学の権威の助力もあって、薬の研究は順調に進んでいくのであった。
©Kakao piccoma Corp.:徹のことを信用して、すぐにプロジェクトを了承するエイミー
今回も前世の記憶+徹の名医としての力量で、たくさんの人間を救おうとする。今までと違うのは徹は世界有数の名医であり、多少説得力がなくてもみんなが徹のことを信頼して動いてくれるところだろう。
時間もかなり経過しており、徹の年齢は40歳手前、子供も産まれている状態となっていた。
2.日本に帰る決断をする
徹が外で物思いに耽っていると観光に来ていた島村明日香と偶然出会う。明日香から春馬の話を切り出され、春馬が統合失調症が悪化し、今は精神病院で拘束されている、ということを知る。
テノホウイルスの治療剤が効果を示したところで、テノホウイルスの突然変異種が流行する。治療剤を前もって作っていたことで被害を最小限に抑えた徹は、アメリカ大統領勲章を始め、色々な賞を授与される。
時は流れ、徹が医学者として頂点を極めたところで、徹は日本に帰国する決断をする。理由は美穂の祖父宗重が亡くなったこと、そして年老いた両親を見て、家族のためにも日本にいようと考えたからであった。
©Kakao piccoma Corp.:春馬の近況を教えてくれた明日香を見送る徹
徹と春馬の縁はとうの昔に切れていたが、ここでの明日香との出会いもこれが最後でもう二度と会わないことを感じさせた。
名実ともに世界最高の医者となった徹は、家族のことも考えて帰国を決断する。時間の流れも早くなっており、物語の終焉に向けて走り始めた感じがする。
『リターン~ある外科医の逆襲~』139、140話の感想・考察
大日病院での事件を解決した後は、徹は再びアメリカで大きな業績を上げて名医としての名を上げる。
春馬を見返すためであった「世界最高の医者」にもなった徹は、残りの時間を両親に使うために日本への帰国を決める。
前世ではやりたくでも出来なかった親孝行というものを次回以降していくのかもしれない。