『リターン~ある外科医の逆襲~』141、142話の見どころ・ネタバレ
1.大日病院の理事長になる
日本に帰国した五十嵐徹は引退する暁教授と入れ替わりで大日病院の理事長になる。色々な人のサポートおかげで、徹は理事長でありながら医師としての仕事を続けることができた。
徹が外を出歩いていると再び明日香と出会う。そうすると明日香から「膵臓がんの患者を手術して欲しい」とお願いをされる。
その患者の名前は二階堂春馬であり、極悪非道なことをしてきた人物を手術すべきか徹は迷うのであった。
©Kakao piccoma Corp.:久々にあった友人の正樹は結婚していた
アメリカで経験を積んだ徹は「約束通り?」というべきか、大日病院の理事長になる。もかや、彼の足を引っ張る存在は病院になく、徹の能力を最大限引き出せる現場となった。
ここで春馬の病状を知らされる。統合失調症で隔離されているだけでなく、ガンにまでなっているというのは地獄のようである。
2.春馬の手術を決意する徹
徹は息子・功補の顔を見て、春馬の手術をするべきか悩む。悩んだ結果、一人の医師として患者を救うべきだと決断する。
春馬が入院している精神医療センターに行くと、徹は病気によってやつれた春馬を見ることになる。
憎き敵だった春馬だが、一人の医者として春馬の手術に望む。春馬のガンはかなり進んでおり手術は困難を極めたが、徹はその手術をなんとか成功させるのであった。
徹はアメリカで10年間華々しい成績を収めてきたわけだが、春馬はというと精神病に苦しめられ10年間、時間が止まっていたかのようだ。
ある意味、父親の二階堂宗利同様に生きながらにして死んでいるかのような生活をしていたようだ。
『リターン~ある外科医の逆襲~』141、142話の感想・考察
徹を邪魔してきた二階堂親子の行き着く先はふたりとも「大病を患う」という悲しい結末を迎えていた。
仮に徹を上手く蹴落とせていたとしても、その先に待っていたのは二人とも病院ベッドの上だったというのは虚しい(二人の性格からして早期発見早期治療はしないと思われる)。
たとえ極悪人であっても徹は医者として春馬の手術を決定する。そこにはむかし友人だったという感情はなく、あくまで医者としての判断のようだ。