『リターン~ある外科医の逆襲~』31話、32話の見どころ・ネタバレ
1.患者の窮地を救う徹
実習生の教育担当をする小野田民生から「患者の状態や診断方法、今後の治療方針を提出する」ように課題が出される。しかし、五十嵐徹が任された患者は病状が重く危険な状態であり、どう頑張っても良い評価がもらえないものになっていた。
©Kakao piccoma Corp.:徹に重症患者を任せて、成績を落とそうと考える民生
民生から敵視されていると思いつつも、徹は患者の診療に向かう。民生の診断では肺炎となっていたが、徹は「肺炎じゃないのではないか?」と疑問に思い出す。そう思っていると、患者の容体が急変する。民生が治療方法を指示するのだが、徹はそれは危険だと止めるが、民生は意見を聞かず強行する。
その結果、患者は心停止してしまい民生は慌てふためく、徹がなんとか冷静沈着に心臓マッサージをして患者を助けるのであった。
民生から敵視されていた徹だが、そんな民生が起こした不手際を徹が救う。患者の命を救うためなので当然だが、徹としては釈然としない状態だろう。
民生は主治医1年目で、45歳まで外科医をしていた徹から比べたら、もちろん知識は下だと言える。
2.古賀教授から事情を聞かれる
後日、徹は古賀教授から呼び出される。呼び出された理由は先日の民生の不手際のせいで発生した心停止についてである。
徹は民生をかばうような発言をして、古賀教授からの怒りをそらす。古賀教授はそれ以上問題にはしなかったが、徹が民生をかばって嘘の発言をしていることは、見抜かれていたようだ。
自分をかばってくれた徹に感謝を言う民生。彼は正直に成績優秀な徹のことを気に食わなかったと白状する。しかし、その上で民生は考えを改めて、徹に謝罪をするのであった。
あぶなく「相沢剛士2号」になるところだった民生だが、徹の適切な処置と、彼をかばう発言をしたことで助かる。しかも、彼は心を入れ替えて徹と接してくれるようになったので、剛士と同じ道にはならなかった。
古賀教授に対して嘘の報告をした徹であったが、むしろそのスタンスがさらに古賀教授からの評価を上げた形となる。これはますます、内科へ来いというプレッシャーが強まりそうだ。
『リターン~ある外科医の逆襲~』31話、32話の感想・考察
実習生として現場に出て、いきなり患者を救ってみせる徹。その実力から、助けた相手である民生からも「天才」かと思われる(徹は勉強しただけというが、さすがに無理が出てきている)。
徹は現時点でも、知識が現場のチーフクラスになっていると思われる。医大生としては破格の実力だろう。それでもなんとか周りからの評価が上がらないようにして立ち回り、形成外科へ進もうとしている。