『リターン~ある外科医の逆襲~』57話、58話の見どころ・ネタバレ
1.春馬を叩く宗利
徹と明日香がデートをしている店に、なんと美穂を含めた大日病院のメンバーもいた。徹の存在に気づいた美穂は、明日香とデートをしている徹を見て少なからずショックを受けるのであった。
一方、春馬は父親の二階堂宗利から叩かれていた。理由は大日病院でさえ、2番手の春馬のことである。二階堂一族は少しでも隙を見せれば権力を奪われるらしく、宗利は大日病院理事長の座を奪われるのではないかと戦々恐々としていた。
©Kakao piccoma Corp.:自分の地位が一族に奪われると焦る二階堂宗利
そうならないためにも、宗利は1番手の五十嵐徹を潰せと春馬に命令するのであった。
徹の活躍によって間接的に追い詰められていく二階堂宗利。宗利も二階堂一族の中ではトップの地位というわけではないらしく、隙を見せれば今の立場を失うという危うさがあることがわかる。
徹が大日病院で平和に暮らすためには、二階堂宗利よりさらに上の立場の人間を味方につける必要性がありそうだ。どうやら二階堂一族にはさらに立場の高い会長のような存在がいると思われるので、その人と人脈を築きたいところだ。
2.徹という人材の奪い合い
心筋梗塞で倒れた暁教授がやっと目を覚ます。暁教授は手術のその後のことを知るために徹を呼びつける。徹は手術の件は隠せないと思い、手術をしたのは自分だと暁教授に打ち明けることにする。
暁教授は「やはりお前は外科に向いている」と外科に引き込もうとするが、そこに内科の古賀教授も現れて徹の奪い合いに発展する。
なんとか形成外科に行きたい徹だったが、どうやら身内採用で形成外科の一枠は決まっていると言われる。形成外科を諦めきれない徹はさらに勉強を積み重ねるのであった。
形成外科に行きたい徹だが、いくつも障害が現れる。教授たちからの強烈なアプローチ、そして身内採用による形成外科枠が満席と、ここに来て最大の目標を達成できなさそうな雰囲気になっている。
せっかく、形成外科になるために色々な就職を蹴って大日病院に来たのに、それさえも実現できないとなったら我慢ならないだろう。しかし、大日病院上層部から目をつけられ、しかも身内採用に阻まれるとなると道は険しいと見える。
『リターン~ある外科医の逆襲~』57話、58話の感想・考察
徹の活躍によって意図せずして二階堂親子が追い詰められていく。必死になっていく彼らの行動はどんどんエスカレートしていく怖さが感じられる。春馬にいたっては、兄の智章を殺している可能性もあるので、新たな殺人事件に発展しないか心配である。
しかし、活躍している徹が思い通りに話が進んでいるかというと、そうともいかない。今までは学力さえ良ければ、思った進路に進むことが出来ていたが、今回に限っては「大人の事情」によって実力とは関係のないところで勝負が決まってしまいそうだ。