『リターン~ある外科医の逆襲~』83話~85話の見どころ・ネタバレ
1.春馬の不吉な予言
五十嵐徹は血友病患者の香取洋介くんの一命を取り留める。今回のことがきっかけで洋介くんの母親もとうとう徹に対して心を開いてくれる。
洋介くんの体調が安定してきたところに、再び春馬が現れて次は「血友病患者に抗凝固薬を打ったらどうなるか?」と不吉なことを徹に聞いてくる。その話を聞いた春馬は不安に思い、洋介くんの輸血パックを調べようとする。
©Kakao piccoma Corp.:不吉なことを聞いてくる春馬
そこにはなんと抗凝固薬が含まれていた。すぐに解毒を行うことで大事には至らなかったが、この犯行を行ったのは春馬であると徹は確信するのであった。
春馬がなりふり構わず、徹の患者を攻撃し始める。もはや、春馬の目的は「徹に勝つ」ことではなく、自分に屈辱を与えた徹に「同じ屈辱を味合わせる」という風に変化しているようだ。
ずっと負け続けていたことで、徹は倒せる存在ではないと春馬の中で決定してしまっているのだろう。
2.追い詰められていく二階堂宗利
輸血に使われた血液に抗凝固薬が入れられたのは春馬の犯行だと思っている徹は、血液センターの監視カメラを見て証拠を探そうとする。しかし、春馬の犯行を示す証拠は一切無く、結局、今回の問題は血液センターのセンター長たちが責任を取る形で終わりを迎える。
春馬にキャリアを積ませたい二階堂宗利は大泉議員の手術の第一アシスタントをするよう命令する。しかし、大泉議員は徹を執刀医として指名し、そのことで春馬は第一アシスタントではなくなってしまう。
二階堂宗利は理事会でも非難され、特に春馬への風当たりが強くなる。理事会からも春馬を特別扱いするなと釘を差され、このままでは春馬が大日病院から追い出されると宗利は危惧するのであった。
今までと同様に、春馬の犯行だと確信しているのにもかかわらず、一切証拠が出てこない。こうなると「春馬は犯罪の天才」か「もしくは何か特殊能力を持っているのでは?」と疑いたくなる。証拠が1つも出てこないというのは、違和感が凄い。
逆に、宗利の作戦はことごとく失敗、もしくは徹に塩を送る展開になることが多く、今回の大泉議員の手術についても目論見通りとはいかなかった。
3.車にひかれる徹
徹が大泉議員の執刀医になったことは、すぐに噂となって広まっていく。第一アシスタントには早見教授が着くなどして、万全の体制がなされる。
内科の美穂から連絡があり、二人は久々に会話をする。最初は業務連絡だけで話が終わりそうだったが、別れを惜しんだ徹は美穂をカフェに誘う。
仕事を終わらせた美穂は先にカフェで待つが、徹は救急センターの仕事が入ってしまい集合に遅れる。仕事を終えた徹は急いでカフェに向かうのだが、その途中で車にひかれてしまうのであった。
大泉議員の執刀医となって、また1つ大きなキャリアを積めそうになる徹だったが、そこに交通事故という悲劇が襲いかかる。この交通事故も何かしらの意図を感じるので、春馬の犯行の可能性が高そうだ。
しかし、これに関しても「一切証拠が出てこない」となった場合は、いよいよ「春馬、特殊能力持ち説」の可能性が高くなってくる。さすがに交通事故で証拠が残らないは考えづらい。
『リターン~ある外科医の逆襲~』83話~85話の感想・考察
徹を潰すために、次々と手を打ってくる春馬。十中八九、春馬の犯行だと確信めいたものはあるのだが「証拠が一切出て来ない」のせいで、それが確信に変わることはない。
自分の予想としては「徹が人生2周目」という人智を超えたことを行っていることから、「春馬にも何か人智を超えた能力」があるのでは?と予想したくはなる。