ストリートファイター6、通称スト6をプレイしていて、「離し入力とは何か?」と疑問に思った方は多いでしょう。
特に初心者にとっては設定の違いがわかりづらく、「離し入力はオンとオフどっちがいいのか」悩む場面もあるはずです。
本記事では、スト6における離し入力とはどういうシステムなのかを解説しつつ、プロがどう使っているか、パッド操作での相性、モダン操作との関係性、さらには離し入力のデフォルト設定やデメリットまで幅広く紹介します。
また、設定変更ができないと感じる場面の原因や、「離し入力はいらない」といった意見にも触れ、実際に使うかどうかの判断材料を提供します。
離し入力に関するあらゆる疑問を解消したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
- スト6における離し入力の仕組みと動作の特徴
- 離し入力をオン・オフにするメリットと選び方の違い
- モダン操作やパッドとの相性と操作上の注意点
- 離し入力の設定変更手順と変更できない場面の原因
スト6における離し入力とは何か?
スト6における「離し入力」とは、攻撃ボタンを押すだけでなく、離したタイミングでも必殺技の入力が成立するシステムのことです。(通常技は離し入力では出ません)
これにより、必殺技が出るチャンスが増える一方で、意図しない技が出てしまうデメリットもあります。
オン・オフを自由に設定できるため、自分の操作スタイルに合わせて活用することが重要です。
- 離し入力はデフォルトでオン・オフ?
- 離し入力にはどんなデメリットがあるのか?いらないという意見の背景も解説
- 離し入力とモダン操作との相性は?
離し入力はデフォルトでオン・オフ?

スト6において、離し入力の設定はデフォルトで「オフ」になっています。
初めてゲームを起動した状態では、ボタンを離したタイミングの入力は反映されない仕様です。プレイヤーが設定画面で明示的に「オン」に切り替えない限り、この機能は働きません。
この設計は、誤入力や暴発を避けたいプレイヤーにとって安心できる初期状態といえるでしょう。
離し入力をオンにすると、攻撃ボタンを押したときだけでなく、離したときにも必殺技が出るため、必殺技が安定して出せない初心者におすすめの設定になっています。
こうした理由から、まずはオフのままプレイしてみて、「どうしても必殺技が安定してでない」というプレイヤーはオンに切り替えて試してみるのがよいでしょう。
離し入力にはどんなデメリットがあるのか?いらないという意見の背景も解説

スト6における離し入力には便利な一面があるものの、使用には注意が必要です。
特に多く指摘されるのが「必殺技の暴発」です。
離し入力をオンにすると、攻撃ボタンを押したときだけでなく離したときにも入力が成立します。この仕組みにより、本来狙っていないタイミングで技が発動してしまう可能性が高まります。
例えば、波動拳と昇竜拳など、コマンドが似ている必殺技を持つキャラクターで入力が重なると、ほんのわずかなタイミングの違いで意図しない技が出てしまうことがあります。
さらに、キャンセル技との相性にも注意が必要です。通常技から必殺技へスムーズにつなごうとしても、離すタイミングが少しずれるだけで別の技が暴発することがあるため、正確な入力が求められます。
このような性質から、「離し入力はいらない」と考えるプレイヤーも少なくありません。
特にクラシック操作に慣れているプレイヤーの中には、シンプルで正確な操作を好む傾向が強く、入力判定が増えることで操作の煩雑さや予期せぬ動作に悩まされると感じている人もいます。
また、技の入力に慣れており、離し入力を使わなくても問題なくプレイできる上級者にとっては、かえって余計なリスクとなる場合もあります。
操作の自由度が高まる反面、誤入力のリスクも抱えるため、誰にとっても「便利な機能」とは言い切れない側面があるのです。
そのため、離し入力は「必須の設定」ではなく、プレイヤーの操作環境やスタイルに応じて選択するべきオプションだと考えられます。
離し入力とモダン操作との相性は?

スト6のモダン操作と離し入力の相性ですが、基本的にはクラシックと同じです。必殺技は出やすく、その一方で意図しない必殺技の暴発というデメリットがあります。
しかし、モダン操作特有の仕様はあります。
まず、離し入力オンにしていても「必殺技ボタンの離し入力で必殺技は出ない」です。なので、そこの暴発については気にする必要はありません。
次にモダン操作特有なのが「離し入力の機能を使ってアシストコンボが暴発しないようにする」です。
モダン操作は「アシストコンボ」という自動でコンボを実行してくれる機能があるのですが、アシストボタンをホールドしながら「通常技を連打」してしまうと「意図しないアシストコンボ」が出てしまいます。
だから、意図しないアシストコンボが暴発しないために「アシストボタンから指を離す」必要があるのですが、これが案外難しいです。
ここで離し入力のシステムを使って、アシストコンボの暴発を防ぎます。しかし、このテクニックが使えるのはアシスト攻撃から同じ強度のコマンド必殺技を打つときのみです。
- アシストボタンを押したまま強攻撃ボタンを押す
- 必殺技コマンドを入力して、強攻撃ボタンを離す
- この間、アシストボタンを押したままにしてよい。(当然、離してもよい)
詳しくは以下の動画で説明されています。
このような特殊な技術がモダン操作にはありますが、基本的にはクラシックと同じで「離し入力オフ」で開始して、どうしてもコマンド必殺技が安定して出ないのなら「離し入力オン」に切り替えるというスタンスでいいでしょう。
スト6の離し入力は使うべきか?
- 離し入力はプロも使っている?
- 離し入力はパッドで不利になる?
- 離し入力はどっちにすべき?
- 離し入力の設定変更手順とは
- 離し入力は変更できないことがある?
離し入力はプロも使っている?
スト6の日本のプロプレイヤーは、ほとんどが離し入力オフにしていると思われます。一時期、テスト的に離し入力オフを試していたプレイヤーもいましたが今ではオフになっています。
すでに必殺技コマンドを正確に入力できるトッププレイヤーが「意図しない必殺技暴発」のリスクを取れないのだと考えます。
仮に「出しづらい必殺技」があったとしても彼らの場合は練習によってそれを安定させようとするのでしょう。
実際、2024年に公開されたプロプレイヤー同士の対談でも、ある選手は「離し入力オンにすれば技の出しやすさは上がるが、暴発のリスクもある」と語っています。
離し入力はパッドで不利になる?

パッド操作において、離し入力をオンにすると不利に感じるケースがあるのは事実です。
アーケードコントローラーやレバーレスコントローラーは「ピアノ押し」と呼ばれる「すぐにボタンを押して離す(かつボタンを2回押す)」という技術がゲームセンター時代から確立されています。
パッドにはそういう技術が確立されておらず、しかもパッド自体が小さいので勢いよく「ボタンの押し離し」をするのが現実的にかなり難しいです。
- ピアノ押しを使って素早くボタンを押し離しして「離し入力の利点」を活用できるアケコン、レバレス
- 構造上どうしても素早いボタンの押し離しがしずらいパッド
パッドはどうしてもアケコンやレバレスに比べて「ボタンの離すタイミング」が遅くなりやすいです。つまり「意図しないタイミングで必殺技が暴発する」リスクが高いことを意味します。
これがパッドと離し入力の相性が悪いと言われる原因となります。
離し入力はどっちにすべき?
私としては「離し入力は最初はオフ」にして、もし「どうしても必殺技が安定して出ない」というのなら「離し入力オン」にしてみるというのをおすすめします。
ですが、別に離し入力オンが悪いわけではありません。
格ゲーをある程度、プレイしたことのある人たちは「暴発によるリスク」「意図しない必殺技の出ることの不愉快さ」を知っているから離し入力オフを勧める傾向にあります。
しかし、「離し入力オン」で必殺技が出るようになって快適にプレイできるようなる人がいることも確かです。
もし、どうしても必殺技が安定して出にくいという人は「離し入力オン」にしてみるといいでしょう。
そのうち、コマンドがキレイになり「意図しない必殺技が暴発するようになったら」離し入力オフへの切り替えてみればいいと思います。
離し入力の設定変更手順とは
離し入力の設定は、ゲーム内のメニューから簡単に変更可能です。





他にもトレーニングモードや対戦画面でのキャラ選択画面で離し入力の設定を変える事ができます。


なお、設定を変更したあとは、必ず「保存」または「確定」を行ってください。これを忘れると、変更が反映されないままプレイを続けることになってしまいます。
一度設定すれば、次回以降も自動的に反映されるため、自分のプレイスタイルに合った操作環境を整えやすくなります。
離し入力は変更できないことがある?

離し入力の設定は原則として変更可能ですが、一部の場面では変更できないことがあります。
例えば、オンラインマッチの途中や一部の大会仕様モードでは、ボタン設定の変更タイミングが制限されていることがあります。このとき離し入力の設定も、他の操作項目と同様に一時的に変更できない状態になることがあります。
また、設定変更を行うには特定の手順を踏む必要があります。まずメニューから「オプション」を選び、「コントロール」タブ内にある「コントローラー設定」にアクセスする必要があります。この手順を知らないと、どこで変更するのかわからず、変更できないと誤解するケースも少なくありません。
一部のプレイヤーは、設定を保存しないままメニューを閉じてしまい、変更が反映されていないと感じることもあるようです。
つまり、設定そのものは自由に切り替え可能ですが、変更できないように見えるのは環境や手順によるものである場合がほとんどです。設定が反映されないと感じたら、変更手順を再確認し、適切なタイミングで調整を行ってみてください。
「スト6における離し入力とは何か」を総括する
- 離し入力とはボタンを離したタイミングでも必殺技が発動するシステム
- スト6では離し入力の初期設定はオフになっている
- 設定はオプションメニューから自由に変更可能
- オンにすると必殺技が出やすくなるが暴発のリスクもある
- 離し入力は通常技には影響しない仕様
- 操作精度を重視するプレイヤーにはオフ推奨の傾向がある
- モダン操作では特定の状況下で暴発防止に役立つことがある
- パッド操作ではボタンの押し離しが難しく不利になりやすい
- オンライン対戦中や大会設定では変更できない場合がある
- 最初はオフでプレイし必要に応じてオンに切り替えるのが無難