今回(シキザクラ 11話)のあらすじ
ついにシキザクラの儀式が始まった。全てのオニを消し去るため、八年前に失敗した儀式をやり直すのだ。現世を救うため身を捧げる覚悟を決めた逢花。紅葉が燃えさかり、桜が咲き乱れるシキザクラの地で、巫女装束に身を包んだ逢花は舞う。
©シキザクラ製作委員会:シキザクラ 11話
1.シキザクラの儀式の攻防
シキザクラの儀式は、オニが実体化されるので、儀式が終わるまで巫女の逢花を守る必要がある。
©シキザクラ製作委員会:シキザクラの儀式を行なう逢花
逢花だけではなく、儀式の範囲内にいる住人も助けないといけないので、かなり大変だ。涼、楓、紅緒、一左が前衛として、住人を守りつつ、逢花に近づこうとするオニを倒し、右近と春子が後衛として逢花の前を守る。
逢花を助ける方法があるという三輪翔を、通してくれる涼や楓もやはり心のどこかで逢花を犠牲にしたくないという気持ちがあったのだろう。(あと、翔ならやってくれるのではないか?という思い)
逢花を助ける方法は、イバラが過去回想で見せてくれた「幽世の扉を他の人間が閉める(前回はイバラ)」というものだろう。今回もイバラが扉を閉めるのだろうか?
2.オニを従える力をもったオニ
オニは人の願いを叶える力であり、善でも悪でもないという右近。オニの力を利用して「オニを従える力が欲しいと願った人間」がいた。その真蛇の名前はシュテンと言う。
シュテンの正体は、逢花の父である明神正臣であった。
服部の母親も真蛇であったことから、この組織は昔からオニに支配されていたことがわかる。(右近や春子もオニに魅入られていた)
シュテンの目的は、シキザクラの儀式のタイミングで、オニを大量に喰らい、幽世にあるシュテンの本体を現世に出現させるというものであった。
正臣は8年前の段階から真蛇だったので、もっと昔に真蛇に喰われたのだろう。右近の先祖の回想シーンでも「シュテン」の名前は出ていたので、乗り移る人間を変えながら、長年生きていたというのが予想できる。
3.右近の狙い
右近はシュテンに従っていると見せかけて、シュテンの力が一時的に弱くなる、儀式のタイミングを狙って倒そうとしていた。
だが、春子との波状攻撃をするも、シュテンを倒すことはできずに、シュテンの目的は達成されてしまう。
あからさまに、シュテンの弱点っぽいコアがあるので、あれを破壊すればシュテンは滅びるのだろうか?ここまで、イバラの活躍がないので、最終回で、何かしら突破口を見つけてくれそうな感じはある。
「吉平戦えるのか?」と思わせておいて、オニから全力で逃げるというのは、「そうだよね」という当たり前の感想に落ち着いた。
しかし、組織のトップの人間が揃って真蛇だったというのは、絶望感がある。真蛇は人間に化けることができるというのは、人狼要素があったはずだが、作中の人間はその可能性をほとんど追っていなかった。
前回のシキザクラの儀式が失敗したのは、シュテンが介入したのが原因だろう。だが、逢花の母親の機転もあってか、シュテンの目的は達成されずに終わってしまったと予想できる。