『真犯人フラグ』最終回20話のあらすじ
凌介は日野とともに、対峙する瑞穂と河村を見つめていた。河村は瑞穂に、事件との関わりを話すようにと迫る。瑞穂は、真帆に接近した理由を話し始める。姉が林に裏切られて死んだことや、真帆と3年前から知り合いだったことをなぜ黙っていたのかと瑞穂を問い詰める河村。彼女は確かに、林に殺意を抱いていた。なぜ林を殺したのかと聞かれた瑞穂は――!?
©Nippon Television Network Corporation:真犯人フラグ
『真犯人フラグ』最終回20話の見どころ・ネタバレ
1.瑞穂のしてきたこと
ネットから得たという「林と真帆の不倫写真」は瑞穂自身が撮った写真であった。姉が殺されて、その原因となった人間がのうのうと生きていることが許せなかった瑞穂は、長い時間を掛けて復讐の計画を練る。
©Nippon Television Network Corporation:対峙する瑞穂と河村
しかし、その過程で瑞穂は相良凌介と出会い、彼の家庭を壊すのが怖くなり覚悟が鈍り始める。最終的に、凌介のことを想った瑞穂は復讐の計画を実行には移さないのであった。
不倫写真をネットにばらまいたのは瑞穂で、瑞穂に口止めをした謎の人物(7×8=56)は林だとわかる。瑞穂は、凌介のことを助けつつも、自分が林や真帆と知り合いであることをバレないように立ち回っていた(なので、途中、変な横やりが入ったりしていた)。
ある意味、瑞穂は凌介によって救われたと言えるだろう。猫おばさんのいう「復讐の炎」に飲まれずに済んだ。
2.真犯人の正体
瑞穂は裏で一星と協力していた。一星は脅迫文から「真犯人は知りすぎており身近な存在である」と予想を立て、推理メンバー全員のPCをハッキングして情報を抜き出した。
それで河村のPCから真犯人しか知り得ない情報が書かれた小説が出てくる。河村は「真犯人と名乗る人物からメール」が来て、それがPCに入っていただけだという。
だが、小説で使われている特徴的な漢字から「この小説を書いたのは間違いなく河村だ」と言う凌介に、河村は自分が犯人だと認めるのであった。
前回、そして今回も含めて「日野も怪しく見える」ように演出されていたが、真犯人は河村であった。犯行理由は「小説の才能への嫉妬とそれを捨てたこと」「河村が好きだった真帆を手に入れたこと」のふたつであった。
河村がずっと協力的だった理由は「凌介が折れないよう、自殺しないようにするため」であり「何より協力的だった人間が犯人の方が映える」と思ったからだった。
今回の事件は、「河村にとって作品(小説)」であり、その作品を素晴らしいものにするために全力で行動していたわけである。そのために、友人のために全力で協力したし、嘘もたくさんついた。
3.真帆の安否
ずっと気になっていた真帆の安否であったが、河村が真帆と会ったその日に首を絞めて殺害してしまっていたのであった(河村の脅しには屈せず対抗した結果、殺された)。
真帆が生きているかのように演出できたのは、ビデオテープの音声を加工したり、指輪を河村自身で落としたりしていたからだった。
なぜ、真帆が生きているかのようにした理由は、生きているという希望を与えて絶望に突き落とすため、ひいてはより素晴らしいノンフィクション小説にするためであった。
3つの「誘拐事件」と思われていたこの事件だが、実はその1つに「殺人事件」が混ざっていたわけだ。3人を誘拐するには「誘拐された人物の協力」や「多人数が関わっている」や「そもそも殺されている」という予想ができたが、それが全部行われていたわけである。
河村が自由に行動できたのは「真帆を監禁しておく必要がない」からであった。
『真犯人フラグ』最終回20話の感想・考察
前回予想した「日野犯人説」は見事に外れた。しかも、制作陣の術中だった演出なので悔しい限りである。
河村を犯人と疑ったときはあったが、その理由は「そもそもこいつが雑誌で取り上げなければ、こんな大事にならず、世間から叩かれなかった」というものであった。河村としては凌介を苦しめるために情報を拡散しただろうし、なにより「自分の作品を世の中に発表したかった」という思いもあったのだろう。
物語終盤で太田黒、ぷろびん、猫おばさんの評価が上がっていく演出は面白かった。序盤は意図的に嫌がられるようなキャラクターとして作られていたのに、終盤以降は物語でも重要な働きをしていた。
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