『スローループ』3話のあらすじ
ある日、ひよりと小春は部屋でお互いのアルバムを見ていました。すると小春は、ある写真に目が留まります。それはひよりが幼い頃、父と一緒にボートで釣りをしている写真でした。昔はよく恋の家族と一緒に、「釣りキャンプ」に行っていたというひより。それを聞いた小春は、家族の親睦を深めるためにある事を思い付き…。
©うちのまいこ・芳文社/スローループ製作委員会:スローループ 3話
『スローループ』3話の見どころ
1.ひよりと小春がアルバム写真を見せ合う
ひよりと小春はお互いのアルバム写真を見せあっていた。ここで、小春には弟がいたことと、その弟と母親が亡くなった理由が交通事故であることが語られる。
ひよりは、突然家族が亡くなった小春はすごく泣いたのだろうと予想する、逆に言うとひよりは父親が亡くなった時は泣かなかったのだとわかる。(このシーンが最後の涙に繋がっているのだと思う)
ひよりと小春は、まだお互いの親との距離が縮まらずに、敬語を使い合う関係であった。そこで、小春の思いつきで家族の親睦を深めるための「釣りキャンプ」をしようという提案をするのであった。ここらへんは、まさに小春の「思ったら即行動」という性格の良い部分がでている。
2.吉永恋の家族と一緒の釣りキャンプ
海凪家の親睦を深めようという釣りキャンプなのだが、釣りが得意な吉永家と一緒にキャンプをすることになる。(しかも、海凪家の子どもたちと両親は別行動という謎の展開に)
ひよりと小春はふたりでボートに乗って釣りを始める。ひよりの釣りテクニックはうまく、魚影を確認し、そこにめがけてフライを投げることが出来る。
©うちのまいこ・芳文社/スローループ製作委員会:ボートに乗って釣りに出るひよりと小春
小春はひよりから、フライフィッシングのことを学んでいるので、その知識のおかげで、ひよりの技術力の高さに感心しているようだ。学ぶ前だったら、何が凄いのか理解できなかっただろう。
3.最近、釣りが楽しいという気持ち
ひよりは「最近、釣りが楽しい」らしい、そしてその理由はどう考えても小春のおかげであった。この気持ちは今回2回も発生しているが、「ありがとう」という言葉は恥ずかしくてひよりは言い出すことができなかった。
しかし、最後に、小春側がひよりに「ありがとう」というシーンがやってくる。小春もひより同様に感謝しており、その気持ちを伝えたくなったのだろう。
一番最初にアルバムを見ていたシーンでひよりは小春のことを「思ったことを口にするから将来が心配だ」と思っていたが、最後のシーンでは、その性格が良い方向に働いたようであった。
『スローループ』3話の感想・考察
今回のキーワードは「涙」と「ありがとう」という感じであった。ひよりが父親が亡くなったときに流せなかった涙を、今回の最後に流すことが出来たし、ひよりの「ありがとう」という気持ちは小春側も感じていたらしく、思ったことをすぐ口にする小春がひよりよりも先に「ありがとう」と気持ちを伝えていた。
今回の話を経ても、海凪家の親子の関係はすぐにはよくならないだろう。だが、少しずつだがお互い歩み寄ろうとしている。
吉永恋の助言で、そこまで焦って仲良くなる必要もない考え方もできるようになったので、いずれ、親子の関係は時間が解決してくれそうな予感がする。
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