『スローループ』5話のあらすじ
夜明け前、ひよりたちは恋の父が運転する車であるところに向かっていました。そこは一花が働く船宿「つり福」。今日は皆でエサを使った船釣りに挑戦します。店の前に到着すると、釣具の準備を手伝う二葉がいました。先日、ひよりに対して「変な事を言ってしまった」と謝る二葉。気にしていないと告げるひよりでしたが、浮かない顔で準備を続ける二葉が気になり…。
©うちのまいこ・芳文社/スローループ製作委員会:スローループ
『スローループ』5話の見どころ・ネタバレ
1.福本家の釣り船屋で釣りをする
ひより、小春、恋は前回、福本一花と約束した船釣りをしに釣り船屋の「つり福」までやってくる。
ひよりは、前回、二葉から質問された内容に返答できていないことが気になっているようだ。ここらへんの心の機微が重要な質問は、小春ではなく、恋にするようだ。
ひよりは、子供の頃に一度、船釣りをしたいと父親にねだったことがあったが、その約束は果たせないまま、今回の船での餌釣りが初めてのようだ。
フライフィッシング1本で釣りをしている関係上、今でもひよりは虫が苦手らしく、餌を自分でつけれない、というのは意外であった。
©うちのまいこ・芳文社/スローループ製作委員会:釣り好きでありながら以外にも虫嫌いのひより
餌釣りはフライフィッシングよりも難易度が低いのか、小春でも釣ることができて、かなり楽しめたようだ。(結果、ひよりが嫉妬するわけだが)
2.釣った魚を海凪家で振る舞う
今回、お世話になった福本姉妹のために、釣った魚を海凪家で料理して、食べてもらうというお礼をすることになる。
このときの料理は小春が、ひよりの母親に料理を教えつつ、調理をするというスタイルであった。このシーンを見るに、小春とひよりの母親の距離が、少しずつではあるが縮まっていることがわかる。
小春という料理上手が現れてくれたおかげで、昔のような活気を取り戻す家の風景に、ひよりとその母親はかなり喜んでいるようだった。
ひより自身も小春との出会いや、バイトの経験によって人見知りを克服しつつあり、成長している姿が見えた。
小春のおかげで、釣り以外の時間も楽しいとひよりが感じ始めているのは、本当に良い傾向だろう。
3.二葉と友だちになる
昔は男の子と混ざって遊ぶような活発な女の子だった二葉だが、成長するに連れて、それが他の人とは違うことであると気づき、人の目が気になるようになってしまったようだ。
そこから、男子たちとは遊ばなくなり、釣りもしないようになってしまった。
そんな、独白をしてくれた二葉に友達になろうと申し出るひより。
二葉に必要なこと、そして、今ひよりにできることは「友達になることだ」と判断したのだろう。人見知りだったひよりの成長がうかがえるシーンでもある。
『スローループ』5話の感想・考察
今回、二葉とひよりが友達になったことで、釣り仲間がさらに増えた。(ひより、小春、恋、二葉の4人)
ひとりは小学生なので、常に一緒に釣りをするのは難しいかもしれないが「フライフィッシング」以外の「餌釣り」という選択肢が加わった形になる。
今回は、釣りとその後の料理の風景を描きつつも「小春と母親の距離の縮まり」や「人見知りが少しずつ治っているひより」という家族としての前進や、ひよりの成長が見て取れるのが良かった。
Amazon:最新刊↓
》スローループ 6巻 (まんがタイムKRコミックス)