『スローループ』10話のあらすじ
小春のクラスでは文化祭の出し物を決める会が開かれていました。お化け屋敷や脱出ゲーム、釣りゲームなど様々な案が出ますが、なかなか決まりません。一方、ひよりと恋のクラスでは和風喫茶に決まり、給仕班と調理班に分かれる事になりました。恋と同じ調理班にしようと思っていたひよりですが、飲食店でバイトしている事を知ったクラスメイト達に給仕班にスカウトされて…。
©うちのまいこ・芳文社/スローループ製作委員会
『スローループ』10話の見どころ・ネタバレ
1.文化祭の出し物
小春のクラスでは、文化祭の出し物を決めるため話し合いが行われるがなかなか決まらない。逆に、ひよりのクラスは早々に「和風喫茶」をやることが決まり、班分けが行われる。
飲食店でアルバイトをしているひよりに、クラスメイトたちが接客について教えて欲しいと言われて、ひよりはそれに応えるのであった。
人見知りで引っ込み思案だったひよりが、飲食店でアルバイトをするのも成長だと思ったが、そこからクラスメイトたちから頼られるようになるのは、成長した成果と言えるだろう。ひよりもみんなから頼りにされるのを断らず、ちゃんと応えているのも成長が感じられる(恋もそう思っているようだった)。
2.二葉にエサ釣りを教えてもらうひより
作文コンクールで入賞した二葉は、全校集会で作文を読んで欲しいと頼まれており、それを受けるかどうかで悩んでいた。そんなさなか、二葉はひよりにエサ釣りのやり方を教えるために一緒に釣りをする。
エサ釣りが上達していくひよりに、二葉は「フライでメバルを釣ってた」ことについて質問するのであった。フライでメバルを釣るのは珍しいのだが、その釣り方をひよりの父親と恋の父親が試行錯誤して編み出したのだと答える。
それもあって、ひよりはエサ釣りなど色々な経験をしたいと思っているようだ。それに感化された二葉は、自分も色んな経験をするために、全校集会で作文を読むことを決めるのであった。
二葉は「全校集会で作文を読むかどうか」をひよりに相談する気はなかったのだろうが、結果的にひよりが二葉の後押しをする形となった。ひよりも突然「頑張りますね」と二葉から言われて、一体何の話なのかわからずにいたのが面白かった(話が自己完結してしまうのが、小学生の二葉っぽさでもある)。
©うちのまいこ・芳文社/スローループ製作委員会:作文を読むことを頑張ると伝える二葉と何の話かわからないひより
嫌いなムシをなんとか克服しようとしてまでエサ釣りするひよりは、父親の背中を追って色々な経験をしたいという思いがあったようだ。そういう心の内を知れたというのは、良いシーンであった。
3.文化祭当日
文化祭が開催されると、ひよりのクラスは和風喫茶のサバの料理が好評で売り切れとなるほどであった。逆に、小春のクラスは力作の魚の寄生虫の模型を作るも、あまりにもグロテスクすぎて誰も近寄らないという結果になる。
全校集会で作文を読み終わった二葉は、ひよりにお礼を言うのだが、ひよりはなんの件についてお礼を言われているかわからず、首をかしげるのであった。
今回はひよりと二葉の仲が進展するという回であった。ひよりは、父親の背中を見て色々な経験していこうとしているのだが、今回はそんなひよりの背中を見て二葉も色んな経験をしようと行動し始めるのが良い連鎖として繋がっていた。
『スローループ』10話の感想・考察
今回、クラスメイトから頼られるひよりの姿が見られたが、小春はひより以上にクラスに馴染み、色々な意見をみんなに言っているようだ。もともと、コミニケーション能力が高いので、クラスでも男女分け隔てなくコミニケーションが取れるのだろう。
釣り人がひよりの父親に釣りを教え、試行錯誤する父の背中を見て色々経験しようとひよりが思い、そんな話を聞いた二葉が全校集会で作文を読もうとする、という連鎖が起きているのが面白かった。ひよりも、知らず知らずのうちに、人から頼られるような存在になったり、人に影響を与える人間に成長していっている。
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