『俺だけレベルアップな件』169話、170話の見どころ・ネタバレ
1.竜帝の出現
水篠旬は世界中の要人たちを前に、状況は絶望的であり、なるべくゲートから離れることを推奨する。この忠告に対しての反応は各国様々で、旬を指示する国と忠告を無視して独自に対応しようとする国に分かれた。
水篠旬としても8つのゲートを全て守ることは出来ないので、一番近い中国に援軍に行く。中国の精鋭たちとダンジョンブレイクを待ち受けるが、中からは何も出てこない。そこで旬は敵の目的は世界への同時攻撃ではなく、旬のいない場所を狙い撃ちすることだと察する。
その頃、独自路線を取っていたカナダの超大型ゲートから人型モンスターが現れる。旬はカナダに視察に来ていたアダム・ホワイトに連絡するが、竜たちの炎によって最前線の上級ハンターたちが一瞬で消し炭になったことを知らされる。旬は影の兵士を使ってアダムだけでも助けようとするが、アダムの目の前に竜帝が現れるのであった。
© Kakao piccoma Corp.:カナダの超大型ゲートから出現する竜帝
君主側はゲートを自在に使って、世界のどこへでもモンスターを送り込むことが出来る利点を使って、弱いところから叩くという戦術を取る。一応、影の君主を殺すと言っていた竜帝なのだが、そこはしたたかである。
ベリオン総軍団長の予想では相手の戦力は100倍ということだが、一応水篠旬には影の抽出が出来るので敵を次々と仲間に出来るというアドバンテージはある。しかし、それは相手も承知の上なので細心の注意を払って進軍してきそうだ。水篠旬に対して雑に攻めると数的優位がなくなってしまう。
2.全面戦争に向けた準備
影の軍団との長期戦を嫌った君主陣営は短期決戦を挑んでくる。水篠旬は全面戦争になる前にアメリカのハンター協会に行って、カミッシーのルーン石が欲しいと局長に打診する。
カミッシーのルーン石を受け取った旬は次にセルナ夫人に自分の未来を見てもらう。セルナ夫人は水篠旬がひとりで世界を救うために犠牲になるという未来を見て涙を流す。
最後に旬は向坂雫に電話をする。旬と雫はお互いにもう一度、必ず会おうという約束をする。そして、水篠旬を始め、世界中のハンターたちは竜帝がいるカナダへ向けて移動を開始するのであった。
© Kakao piccoma Corp.:水篠旬との電話で、もう一度必ず会おうと約束する向坂雫
君主たち側は数で有利なのでそれを生かして短期決戦を仕掛ける。水篠旬は長期戦が得意なのでそれを前提に戦おうとしたが、それを拒絶されたという感じだ。
全面戦争は避けられないので戦うプランを変えた水篠旬は、その未来がどうなるかをセルナ夫人に確認したということだろう。セルナ夫人が見た未来ではその作戦な成功するっぽいが、旬自身は孤独な結末が待っているようだ。
『俺だけレベルアップな件』169話、170話の感想・考察。
最終決戦の土地はカナダになって、竜帝が迎え撃つ形となった。カミッシーのルーンがどれだけ強力かはわからないが、あくまで竜帝の配下の竜だったので、竜帝を倒せるスキルではないだろう。
セルナ夫人の未来予知によってある意味、勝ち確定と言っていい状況なわけだが、水篠旬が孤独になるような結末が予想できない。最終的に一人で君主たちに戦いを挑むような状況を作り出すつもりだろうか?