『俺だけレベルアップな件』177話、178話の見どころ・ネタバレ
1.支配者たちの援軍
竜帝を真っ二つにした瞬間、上空から支配者たちの援軍が現れる。竜帝はここにゲートが開くはずがないと言うが、水篠旬は竜帝と影の君主の大きな力を衝突させることで空間を裂いてゲートを開くようにしたと話す。
援軍を呼ぶのが目的だった旬に対して、竜帝は負けを認めて、その後、支配者たちの兵士に刺されて倒される。そして、支配者たちが現れて今回の件について水篠旬にお礼を言う。
旬は頼みがあるとして『もう一度「輪廻の杯」を使って欲しい』と言う。時間を戻し、君主たちが来る前に次元の狭間で始末して、地球では何も起こらなかったことにしたいと望む。旬の覚悟を知った支配者たちは旬の望み通り「輪廻の杯」を使うのであった。
© Kakao piccoma Corp.:水篠旬に挑発されて攻撃しようとする竜帝だが、その後、支配者の兵士に串刺しにされてしまう
竜帝は相手を倒すことが目的で、水篠旬はそもそも援軍を呼ぶことが目的だったので、その差が出た形となった。さすがの竜帝も支配者たち相手には分が悪く、瞬時に倒されてしまう。
しかも、旬の更なる目的はこれで終わりではなく、「輪廻の杯」を使ってそもそもゲートやモンスターなど居なかった世界を作り出そうとしていた。父親の死を始め、色々な人がこの戦いでなくなっているのでその人達を取り戻したいのだろう。
2.10年前に戻る
「輪廻の杯」を使ったことで、水篠旬は10年前に戻る。旬はまだ少年であり、ゲートやモンスターなど居ない世界。まだハンターになっていない父親は健在で、幸せな家庭がそこにはあった。
旬はこの幸せな世界を1日だけでも満喫したいとして、久々に普通の日常を過ごす。その後、旬は置き手紙を置いて家を出て、次元の狭間に向かう。
そこから27年という歳月が次元の狭間で流れ、残る君主は竜帝だけとなっていた。記憶を引き継いでいる竜帝は逃げることもせず、水篠旬を待ち受ける。そして、時間をまたいだ2度目の戦いが始まるのであった。
© Kakao piccoma Corp.:次元の狭間で再び戦うこととなる、竜帝と水篠旬
水篠旬は影の君主であるので過去に戻っても記憶と力を引き継いでおり、君主たちを倒せる実力は保有していた。しかし、敵の数は凄まじくそれを討伐するのに27年という長い歳月を要した。
セルナ夫人が予言していた孤独な戦いというのは、このことを指していたのだろう。そう考えると、セルナ夫人はこの作品でもトップクラスの能力の保持者だと言える。
『俺だけレベルアップな件』177話、178話の感想・考察。
今回の話でセルナ夫人が見た未来の答え合わせができた。支配者たちが指摘したように、旬のしていることは誰にも知られずに孤独な戦いをして、当然誰からも讃えられないという行動だ。
それでも、君主と支配者たちの戦いに巻き込まれた、この地球を元に戻したいという強い気持ちが旬を動かしたのだろう。力を得る前から勇敢で頭の回るキャラクターだったが、最終的には世界全体を救うということをやってのける。