アニメ『天国大魔境』4話の見どころ・ネタバレ
※ここで使われている画像は『©石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会』です。
1.船に取り付いた人食い
船に取り付いた人食いにキルコがビーム銃で攻撃するが全く通じない。残弾がなくなり、人食いを倒す方法がマルの直接攻撃しかなくなる。キルコは人食いを倒す方法を思いついき、船の中にわざと人食いを引き込もうとする。
キルコとマルは人食いを誘導し、船内に引き込む。さらに船の奥へと進んでいき、立ち入り禁止ゾーンにまで人食いを連れてくる。
すると、立ち入り禁止ゾーンには大量の乾燥大麻が隠されており、それに触れた魚型の人食いは水気を吸われて一気に干からびてしまう。結果的に、ビーム銃もマルの特殊能力も使うことなく人食いを倒すことに成功するのであった。
・船に取り付いた魚型の人食い
今回の人食い退治はキルコの機転の良さによって解決された。この魚型の人食いは学校にいる『コナが描いた絵』の作品に似ている。これは偶然なのか、それとも何か関連性があるのだろうか?
トマト天国でも大麻を扱っていたが、この船でも乾燥大麻を密輸していたようだ。世の中が世の中だけに、大麻に頼るという人間が多いのかもしれない。
2.本当の赤ちゃんを見に行く
ククとトキオは『本当の赤ちゃん』を見に行くために、学校の高い壁にある空気口に潜入する。ククは異様な身体能力で壁を駆け上がるが、トキオは学校にある機械を上手く使って高所にある空気口に到達する。
学校内にはたくさんの監視カメラが用意されていて常に大人たちから監視されているが、なぜかククとトキオの行動はカメラに映らない。目的地まで到達すると、そこにはククの言う『本当の赤ちゃん』が育てられていた。だが、見た目は人間とは程遠く、むしろ人食いの赤ちゃんを思わせる存在がそこには居た。
ここで警報が鳴ってしまうのだが、ここでもククとトキオの姿は監視カメラには映らず、警報が鳴ったのもトキオたちが居た部屋ではなく園長先生の部屋であった。ククとトキオは大人たちが来る前に何とか道を引き返えし、バレずに学校内に戻る。
・本当の赤ちゃんを見るためにトキオを案内するクク
どうやら学校内をハッキングしてトキオを助けている存在がいることが察せられる。支援者の目的はわからないが、トキオに外への興味を沸かせていることから、彼を外に出したいのだろうか?
赤ちゃんに至っては人間ではなく、むしろ人食いに似ていたわけだが、ここにいる子供たちはあの赤ちゃんが成長した姿と考えていいのだろうか?人食いがなんだか不明な以上、それを研究している機関があってもおかしくはない。
3.学校のみんなが変になっていく
『ナナキとイワのキス』『シロがミミヒメに向ける好意』そして『タラオがキスしようとしてきたこと』などが、トキオにとってはショックで、みんなが変になっていっていると感じてしまう。
トキオの相談に乗ったコナは『誰かを好きになる感情は普通』だとトキオを諭し、冷静さを取り戻させる。すると、トキオはコナに対して好きな感情があることを伝える。
コナに好意を伝えたトキオは舞い上がるのだが、そんなトキオに『タラオの容体が悪化』したので会いに行って欲しいと言われる。タラオに会いに行ったトキオは、体中アザだらけになったタラオから『ここは危険だから逃げて』と伝えられるのであった。
・みんなが変になってしまっていることをコナに相談するトキオ
コナはみんなより感情が進んでおり、みんなが好きという感情を持つのは普通だという。もしかしたら、コナはトキオの知らない情報を何か知っている立場なのかもしれない。
マルとキルコに託したミクラのアザと、学校内にいるタラオのアザが同じことから同じ病気にかかっていると予想できる。しかし、学校内の子供はあの赤ちゃんから成長した姿だとすると、外の人間と同じ病気にかかるというのはいささか違和感がある。このアザはどういう病気なのだろうか?
アニメ『天国大魔境』4話の感想・考察。
この手の『2つの視点の話が並行して進む』作品というので気になるところは『そもそもこの2つの視点は時系列が同じなのか?』である。学校の設備がやたらと進んでいるかつ充実しているので、外の世界の荒廃ぶりとは乖離がある。
前話同様、最後の最後に謎を深める言葉が出てきて終了した。タラオの『ここから逃げて』というのは、もちろん何か証拠があって言っているはずだ。厳重な監視体制から、何かの実験施設であることは確実なのだろうが、病人で不自由なタラオはどうやってこの学校の危険性を知ることが出来たのだろうか?アザの病気になったのは、何かの実験結果のせいで、それが危ないから警告しているとも考えられる。
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