アニメ『天国大魔境』5話の見どころ・ネタバレ
※引用画像は『©石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会』。
1.マルの過去
マルの過去が語られる。物心付いた頃には両親はおらず、どこかの養護施設で育ったようだ。しかし、その施設が解散となってからは、身寄りがない子供たちだけで生活し3年が過ぎる。
3年経ったある日、リーダーが縄張り争いのいざこざで殺されてしまう。リーダーを殺した自警団に組み込まれたマルたちは、そこで生活する。そこでマルはミクラに引き取られて行動を共にする。
マルはそこで人食いを殺せる技術をミクラから学ぶ。しかし、ミクラは人食いを殺すことは出来ないらしく、それができるマルは特別であり、だからこそ『マルは天国に行くべきだ』と言われたらしい。
・情報収集のために立ち寄った街で地元人間に絡まれ逃げる2人
マルの話を聞く限り、やはりミクラという人物はかなりのキーマンのようだ。人食いの殺し方を伝授してくれたというもの気になる。いつ、どこでそんな知識をミクラは手に入れたのだろうか?あと、施設の子供たちがかかる特有の病気にかかっていることから、ミクラ自身も元々は施設の子供だった可能性がある。
マルの出生についてはいまだにわからない。だが、マルという人間は今の『天国を目指す』ことを含めて、自我がそんなになく誰かの後ろをついていったり、誰かに言われたとおりに動いているようだ。
2.タラオが亡くなる
謎の病にかかっていたタラオが、みんなの励ましも通じず亡くなってしまう。この施設で子供が亡くなるのは二人目で、一人目はアスラという子供が自殺をしていた。
どうやらこの施設の子供たちは『あらゆる免疫を備えて作られた』存在らしく、その個体特有の病気がタラオに発症したのなら、他の子供たちも同じ病気になる可能性があると技術者が発言する。
この施設には『お迎えの日』というタイムリミットがあるようで、それまでにこの謎の病気の解明と治療方法を見つけるよう、園長が語気を強めて命令するのであった。
・亡くなったタラオに花を手向ける施設の子供たち
少しずつではあるがここの施設の子供たちについて情報が出てくる。おそらくここの子供たちは、人食いのような赤ちゃんが成長した姿であること、そしてそれは『あらゆる免疫を備えて作られた』存在であるということだ。
しかし、なぜ今の世界を復興するという最優先事項を差し置いてこんな実験がされているのかが不明だ。この実験こそが世界を救う取っ掛かりになる思想でもあるのだろうか?
3.『医者』がいるとされる不滅教団
キルコは今まで集めた資材を売ることで、立ち寄った街の周辺の地図を手に入れる。次に行く場所を吟味していた2人の前に、キルコに護衛して欲しいという客がやってくる。
その客が行きたいのは『不滅教団』と呼ばれる人たちがいる場所で、そこまで自分自身と荷物を護衛して欲しいと言う。不滅教団には、人食いの一部を人間に移植することで強くて死なない体にしてくれる『医者』という人物がいるらしい。
しかし、客が手に入れた『人食いの一部』はすでに腐っており使い物にならない状態だった。キルコは客人を慰めつつも、マルと一緒にその『医者』がいるとされる不滅教団本拠地に向かうのであった。
・不滅教団の『医者』の話を聞いて自分が探している人物か聞くキルコ
不滅教団の話を聞いていると、子供たちがいる施設のことを指しているのではないかと思ってしまう。大災害以降に現れたであろう人食いを使って、人間を更なる高みへ進化させようとしているのか?
キルコやマル、そして作中出てきた新聞の内容を聞く限り『大災害』と呼ばれている現象自体は有名だが、実際に何が原因でこうなったのかはみんな知らないようだ。今の世界を見る限り普通に復興すればいいと思うのだが、人食い以外に何かネックになっていることがあるのか?
アニメ『天国大魔境』5話の感想・考察。
徐々にではあるが、子供たちを育てている施設の情報が出てくる。やはりここの子供たちは人工的に作られた存在のようだ。異常な身体能力の高さも意図的に作られたからだろう。
トキオが残してしまった保育室の足跡が発見されてしまうが、今のところ大事にはなっていない。科学者たちの問題意識が低いのか、もしくは子供たちにバレてもさほど問題ないと思っているのだろうか?
お迎えの日というタイムリミットがあるらしいが、彼らを何かに使う予定だと思われる。人間として育てた彼らの臓器を移植するという『不滅教団』の延長線のような展開も考えられる。
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