『天才王子の赤字国家再生術』11話のあらすじ
デルーニオ王国の宰相シリジスから交易品の不正に関して不服を申し立てられるゼノヴィア。そこへ現れたウェインは、あれこれ理由をつけてその申し立てを突っぱねようとするのだが……。その数日後、ウェインはソルジェスト王国を訪れ、繁栄を極めた都市に目を奪われる。貿易で利益を得るどころかデルーニオ王国に対する共同戦線も視野に、完璧なプランで同盟関係を結ぼうとするが、グリュエールのもてなしに骨抜きにされてしまう。
©鳥羽徹・SBクリエイティブ/天才王子製作委員会
『天才王子の赤字国家再生術』11話の見どころ・ネタバレ
1.シリジスからの不正の指摘を突っぱねる
デルーニオ王国の宰相シリジスがマーデンに現れて、交易品に不正があるのではないかと指摘する。そこに居合わせたウェインはシリジスからの指摘をことごとくしらばっくれる。
話にならないとして、シリジスは国に帰国してしまう。ウェインは、今後、デルーニオ王国が何か仕掛けてくる可能性があるとゼノヴィアに警告をしつつ、自分はソルジェスト王国へ向かうのであった。
交易品については、マーデンとナトラにとっての金のなる木なので、いくら指摘されても引くことはないだろう。
今回の戦いはこのデルーニオ王国を起点として起こりそうである。
2.ソルジェスト王国に着くウェイン
ソルジェスト王国に到着したウェインたちは、王都ピスカの繁栄の具合を見て、もし協力関係を築ければマーデンのとき同様、貿易によって利益を得れるかも知れないと考える。
グリュエール王と同盟関係を結ぼうと会話をしようとするのだが、ソルジェスト王国の豊かな食材を使った料理に気を取られなかなか会話ができない。
その後、グリュエール王と何度も会話を試みるのだが、避けられてしまう。その様子からウェインたちはグリュエール王がウェインを招待した理由は「ウェイン王子の暗殺」ではないかと考え始めるのであった。
ソルジェスト王国にきて、輝かしい未来を思い描くウェインだったが、徐々に雲行きが怪しくなっていき、ついには暗殺されるんじゃないかという考えにたどり着くのが面白い。
確かに、ここで何か仕掛けてこなければ何のために呼んだのかわからなくなってくる。天才王子と言われるウェインが、相手の行動の1つ1つに意味を見出そうとするのは自然な発想なのかもしれない。
3.グリュエール王の目的
暗殺の可能性やデルーニオ王国が何か仕掛けてくる可能性を考えたウェインは、すぐに帰国しようとする。しかし、そこへ待望であったグリュエール王との会談の申し出が来る。
グリュエール王はフラム人への平等な接し方や、自分なりのレヴェティア教への考え方を語る。そこで、ウェインは同盟関係の話を切り出すと、グリュエール王は思いのほかあっさりとそれを了承する。
何かあると思っていたウェインは肩透かしにあう。帰国途中にも特に何も起こらず、いったいあの式典はなんだったのか?と考えているところに、マーデンとデルーニオの武力衝突を理由に、ナトラへ宣戦布告するソルジェスト王国の知らせが届くのであった。
©鳥羽徹・SBクリエイティブ/天才王子製作委員会:グリュエール王国からの宣戦布告の報を聞くウェインとニニム
ずっと謎だったグリュエール王の目的だったが、ウェインを招待した理由は「ウェインがどれほどの男か見極める」ためであり、目的は「そんな男と戦いたい」というものであった。
どうやら、ウェインは前回のミールタースの件で、グリュエール王から高く評価されたらしい。グリュエール王の趣向は食事ではなく、戦(いくさ)であり、その欲求を満たすためにナトラへ宣戦布告したのだろう。
『天才王子の赤字国家再生術』11話の感想・考察
てっきりデルーニオ王国がメインで何か仕掛けてくると思っていたが、グリュエール王国が宣戦布告してくるとは予想できなかった。
本来、仲の悪い2国だったらしいが「貿易のことが気に入らないデルーニオ」と「ウェインと戦いたいグリュエール」で利害が一致したようだ。
用意周到で、相手の行動の常に一歩先を行くウェインだったが、さすがに今回のグリュエール王の目的は想像がつかなかったようだ。
今回のグリュエール王は「カルドメリア」と似ていて、理屈や効率で動くわけではなく、ただただ自分の欲求のまま動いていたのだろう。
\『天才王子の赤字国家再生術』見逃した人 /
↑無料お試し2週間あり:公式サイトを見る↑