ピッコマ『実は私が本物だった』1話、2話の見どころ・ネタバレ
1.処刑される主人公
物語の始まりは主人公キイラ・パルビスが「帝国を欺いた罪」で処刑されるところからスタートする。パルビス大公の本物の娘はキイラなのか、コゼットなのという争いに敗れたことにより、こうなっている。しかも、本物の娘はキイラであるとコゼットが勝利宣言をしての処刑なので、かなり屈辱的だ。
©Kakao piccoma Corp.:自分が本物の娘だと証明できず処刑されるキイラ
ことの始まりはパルビス家に「そなたを通して生まれる精霊士は一人だけだ」という神託が伝えられたことである。父ラディック・パルビスの娘として生まれてきたのはキイラであり、キイラは父親に褒められるために勉学に励み、必死に努力した。
しかし、キイラは父親から褒められることは一切なく18年の歳月が流れる。そんなところに、自分はラディックの娘だというコゼットという少女が現れるのであった。
主人公の死からスタートするので、十中八九、転生か過去に戻る展開になると思われる。しかし、この作品は早々に転生後の世界を描くのではなく、まずどうしてこうなったかを先に描写していくようだ。
どうやら「水の精霊を扱える=本物の娘」というロジックがあるらしく、おそらく先に水の精霊を扱えたのがコゼットで、それで本物の娘争いで勝利したと思われる。
2.コゼットの登場
コゼットは突如、パルビス家を訪れて「自分は前大公妃ロエナとラディックの娘である」と宣言する。ロエナ・バインベルクは子どもが産めない身体だと追い出された後、死んだはずだったが、実はコゼットという娘がいたという主張である。
コゼットはチャンスさえくれれば、娘だと証明すると言い、ラディックはそれを気に入ってパルビス家に住まわせることにする。
コゼットはキイラとは違い外面が良く、使用人たちからの評価が良くなる。しかし、キイラ相手には口汚い言葉で罵り、キイラから怒りを買うのであった。
突然現れた「前大公妃ロエナの娘」と「ロエナの兄・アイザック伯爵」。ロエナが亡くなっていると考えると、このふたりはロエナに関しての復讐をしにきたと考えるのがわかりやすいか?
DNA鑑定も無い世界だろうから、娘かどうかは「神託」の教えだけが頼りということになる。よくわからないのが「水の精霊」を扱える他の一族がいるのなら、パルビス家を乗っ取れることになってしまう(実際そうなったわけだが)。
ピッコマ『実は私が本物だった』1話、2話の感想・考察
偽物の娘でありながら、コゼットが水の精霊を扱うことが出来るのがわからない。実はコゼットも娘であり、ふたりは腹違いの姉妹だったとか?もしくは、パルビス家以外にも水の精霊を扱える一族がいたということになる。
コゼットはパルビス家への復讐が目的だと予想できるが、その1手目として娘を父親に殺させたということだろう。ラディックのことを「バカな男」と言っていたので、ラディックにも恨みがあり、最終的には殺すつもりのなのかもしれない。