『悪女が恋に落ちた時』20話、21話の見どころ・ネタバレ
1.カインの頑張りもあり外出できるようになる
ルペルシャはカインの例え話(カインの子ども時代の話)を聞いて「血と肉と心臓を欲しがった友だち」とどう接するべきかを解答する。
ルペルシャの率直な意見にカインは感銘を受けて、それをキッカケにルペルシャがしたいと思っていた「皇宮の外に出る」という許可を医者のロックスを説得して取り付ける。
心を開いてくれたカインに、ルペルシャはカインの問題をいち早く解決してあげようと思うのであった。
カインがルペルシャにした子ども時代の話に出てきた「友人」というのは、見た目からラビロフ皇太子を連想させる。カインの立場も公爵なので、皇太子と子ども時代に知り合いだったとしても不思議ではない。
カインはヴァンパイアのハーフとのことなので、この世界には「魔力」だけではなく「ヴァンパイア」も存在するのだとわかる。彼自身、ヴァンパイアの血を引いていてもヴァンパイアの特性(人の血を飲む、光が苦手)みたいなものを継承している感じはないので、あくまで人間ということなのだろうか。
2.カインを攻略しようとするルペルシャ
カインはラビロフ皇太子に恨みがあり、その恨みを解消するためにルペルシャの立場を利用しようとしていた。しかし、ルペルシャと触れる中で、カインの彼女を利用しようという思いは徐々に消えていく。
ルペルシャはというと、心を開いてくれたカインをとうとう攻略しようとする。このまま行くとカインがアリエルと出会って「とある言葉」を言われて惚れてしまうので、ルペルシャが先回りしてその言葉を言ってしまおうという作戦である。
ルペルシャは早朝に修練をしているカインと出会い、一通り会話をしてからアリエルが言うセリフであった「休んでください」という言葉をカインに捧げるのであった。
©Kakao piccoma Corp.:心を鍛えているカインに休んでくださいというルペルシャ
カインが皇太子のことを嫌いなのは、子ども時代のことが原因らしい。何か皇太子にカインの立場を利用されたのかもしれない(だからこそ、最初はルペルシャに皇位を継いで欲しいと言ったのだろう)。
ルペルシャは、すでにカインの心を打つ言葉を小説を見て知っているので、少しズルをしているようで気が引けている様子である。しかし、カインを守るためということで、ルペルシャはアリエルとの関わる要因を潰しにかかる。
『悪女が恋に落ちた時』20話、21話の感想・考察
今回、カインの心を開いたルペルシャは、とうとうカインが原作小説の闇に飲み込まれないように動き出す。カインの話が片付けれれば、心置きなく皇宮の外に出て、残りのサブキャラクターたちのために、ルペルシャが動けるようになるだろう。
今回のルペルシャの動きは、これまでとは違い、露骨に小説の知識を使った「攻略」という感じであった(今までは元のルペルシャと転生した主人公のギャップで色々なキャラを魅了していた)。