『悪女が恋に落ちた時』24話、25話の見どころ・ネタバレ
1.酒場で噂を耳にするルペルシャ
小説で美味しいと書かれていたお酒を飲むために、酒場に入るルペルシャ。平民には顔が知られていないので、ルペルシャがお酒を注文しても、皇族だとは気づかれない。
ユジンとカインはルペルシャの悪い噂が、ルペルシャの耳に入らないことを祈っていたが、それは近くで飲んでいた平民たちの噂話ですぐに瓦解する。
ルペルシャがもうすぐ死ぬという噂と、ルペルシャ自身への悪口があったために、カインがルペルシャの耳を塞いでいる間に、ユジンがその平民を成敗するのであった。
皇太子派の暗躍もあってか、ルペルシャの悪い噂はかなりのスピードで皇宮外にも広がっているらしい。ルペルシャ自身は病気は治ると思っているので、噂に対しては無頓着だが、ユジンとカインはそれが許せなかったようだ。
偶然通りかかったのか、情報ギルド長のヘレイスもその酒場にいた。期せずして、ルペルシャはサブキャラクターに顔を売ることに成功したらしい。
©Kakao piccoma Corp.:ルペルシャを偶然目撃する情報ギルド長のヘレイス
しかも、ヘレイスの友人らしき人物が近くにいたので、小説通りならばあれが暗殺ギルド長のダニエルということになるだろう。
2.ルペルシャが怒らなかった理由
ルペルシャが侮辱されたことで感情をあらわにするユジン。ユジンは、どうして怒らなかったのかとルペルシャに問う。
ルペルシャはユジンの問いに、本当に怒っておらず、あの程度のことで怒ることはないと返答する。実際に、主人公の人格と入れ替わる前のルペルシャは正真正銘の悪女であり、今までやってきたことを罵倒されるのは当然と考えているようだ。
情報ギルド長のヘレイスは、ルペルシャに興味を持ったのか、ルペルシャにちょっかいを出そうとする。しかし、ユジンとカインという護衛がいるので近づけないのであった。
主人公は、あくまで「ルペルシャは悪女である(あった)」という思いが強いので、その点に関して指摘されることには寛容である。ユジンは、人格が入れ替わったとのルペルシャとしか関係をもっていなかったので、それが許せなかったのかもしれない(酔った勢いもあるだろう)。
ルペルシャとサブキャラクターは出会うこと自体はなかったが、一方的にヘレイスがルペルシャのことを認識して、何かしらアプローチしてきてくれそうな気配がある。今後、外出を続ければ、ヘレイスと出会うことはありそうだ。
『悪女が恋に落ちた時』24話、25話の感想・考察
今回は、主人公の人格がルペルシャの噂についてどう思っているかのスタンスを知れる回であった。この作品のキャラたちと主人公の間にはいくつギャップがあり、その1つが「悪女ルペルシャへの印象」、もう1つが「不治の病への考え方(主人公は治ると知っているし痛みもない)」である。
ルペルシャ目線だと一見、何も収穫のない外出であったが、結果としてヘレイスの興味を引くことができており、順調な滑り出しとなっている。