『悪女が恋に落ちた時』40話、41話の見どころ・ネタバレ
1.全面降伏のポーズ
ラビロフと早々に会うことになったルペルシャは作戦を練り直す必要が出てくる。そのためにも自らラビロフに会いに行くために、ラビロフの誕生会に出席することにする。
ラビロフはルペルシャが継承権を放棄し、皇位はもう狙っていないと判断している。しかし、彼にとって重要なのは皇位ではなく「私のものに手を出すかどうか」であり、それを見極めるためにルペルシャを警戒している。
ルペルシャは自分が無害であることを皇太子やその他の貴族にアピールするために、喪服のベールを被って誕生会に出席する。それは相手への全面降伏を意味する行為であった。
©Kakao piccoma Corp.:喪服のベールを着て誕生会に出席するルペルシャ
ラビロフ皇太子は皇位についてはさほど執着はないらしく、頭の中は「アリエル」一本の状態である。アリエルが来る皇宮を自分の思い通りにしたいから、その邪魔になる者は排除するという考え方だ。
ルペルシャは自分は敵対する気はないということを徹底してアピールする。皇位継承権放棄もそうだし、今回の全面降伏のポーズもそうである。しかし、すべての決定権はラビロフ側にあるので理屈よりも感情を動かす必要がある。
2.暗殺は免れる
ルペルシャの全面降伏の代わりにラビロフは何かプレゼントを返すと言う。ルペルシャを支配下に置くのはラビロフとしても利点はあるが、この返答によってはすぐに暗殺できるように準備がされていた。
ルペルシャは「私は居ないものと考えて下さい」と言って、望むものは何もないことをアピールする。結果的に、ラビロフはルペルシャの考えが知りたくなり、ここでは暗殺しないと判断する。
今後、ルペルシャはラビロフに「アリエルとの恋愛に力を貸す」と願い出て、暗殺されないように立ち回ろうとする。それで時間を稼ぎつつ、ダニエルを仲間にするために彼がよく現れる酒屋「月光庭園」へ行こうと考えるのであった。
©Kakao piccoma Corp.:ルペルシャ暗殺のために会場に潜んでいた暗殺ギルド長・ダニエル
ルペルシャの狙い通り、徹底的に何も望まないことで逆にラビロフの好奇心を刺激して暗殺は回避される。暗殺の準備をしていたのがダニエルというのは意外である。
暗殺の実行役がダニエルと考えると、ダニエルを仲間にすることで暗殺をかなり遠ざけることはできそうだ。今までのキャラと同じように、ダニエルを魅了することはできるのだろうか?
『悪女が恋に落ちた時』40話、41話の感想・考察
ラビロフがルペルシャに興味を持ったことで、常に暗殺される可能性がある生活に突入する。最初こそは暗殺は免れたが、ラビロフが気分を変えればそれでおしまいだろう。
ルペルシャの作戦は「アリエルの恋愛に力を貸す」ことで、自分を有用な存在だとアピールすることだ。ラビロフのすべての基準がアリエルになっているので、それに直接関係あることを支援するのは良い作戦だ。
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