ピッコマ『余命わずかの脇役令嬢』3話、4話の見どころ・ネタバレ
1.旅の準備を始める
カリナは北部へ旅に行くための準備を始める。服やお金、そして道中倒れることがないように薬も必要となる。カリナの家族は心底彼女のことに興味がないのか、カリナが旅の準備で朝食に顔を出さなくても無反応であった。
カリナはその髪の色の違いもあってか、社交界でもレオポルド家と知られていないことが多々あったようだ。
薬をもらおうと外出しようとしたタイミングで、アベリアを診療にきた医者ノクターンと会う。そこにアベリアも現れて、自由に外出できる姉・カリナのことが羨ましいと語るのであった。
こういう虐げられている主人公というのは、家族から意図的に嫌がらせをされているものだが、この作品においてはあくまで悪意なくカリナが家族から優先順位を低く見られている。
アベリアについても、むしろ姉のカリナを好いており悪気は一切ない。だが、カリナは積もり積もった今までのことで些細な事でも傷つくようになっている。
2.絵描きが趣味になった理由
カリナはアベリアの姉だったということもあり、病弱なアベリアを看病することが多かった。それゆえに、アベリアから気に入られ、普段もカリナはアベリアのめんどうを見ることが多くなる。
それゆえに、社交パーティーに出ることが少なくなり、結果として友人と呼べる人はひとりもいない状態になってしまう。
しかし、姉としてわがままを言うわけにはいかないカリナは我慢して生活するようになる。そんなカリナにとっての唯一の趣味が絵を描くことであった。
©Kakao piccoma Corp.:姉としてカリナは家族から我慢を強要されることになる
この家族に仮に問題があるとすれば、両親がカリナと全く会話をしようとしてこなかったことだろう。カリナも最初は言い返しており、会話を試みているのだが、両親はすべてシャットアウトしている。
才能のあるはずの絵についても、両親は一切興味を示さずに、優秀な長男のことを優先していた。「芸術病」というのがどれほど知られているかはわからないが、両親はカリナの才能に気づかなったことになる。
ピッコマ『余命わずかの脇役令嬢』3話、4話の感想・考察
北部への旅の準備を進めつつも、自分がなぜ我慢し、そして絵を描くようになったかをカリナは回想していく。家族たちに悪意がないだけに、カリナも意見を言うことが出来ずにズルズルと我慢をする生活が続いていたようだ。
四人兄弟の二人目として生まれたために、カリナは家族の歪みの影響を受けることになってしまった。両親も分け隔てなく接するつもりだとは思うのだが、長男の優秀さや次女の病弱で、それも難しくなっていたようだ。