ピッコマ『余命わずかの脇役令嬢』15話、16話の見どころ・ネタバレ
1.絵を捨てる気はないカリナ
カリナは体調がよくなり目を覚ます。芸術病のことがバレたと思っているカリナは落ち込む。ミリアンは自分のことを嫌っているはずだから無視してくれると思っていたが、予想に反し、優しくしてくれるミリアンに疑問を持つ。
目覚めたカリナにミリアンは色々と疑問をぶつける。しかし、カリナはその質問に答える気はない。ミリアンは絵を書かないという選択肢はないのか?と質問するが、カリナは絵は友人であり手放すつもりはないと言うのであった。
カリナはひとりひっそりと死んでいくことを望んでいたようだが、ミリアンが想像以上に優しく一人にしてくれないので困っているようだ。
ミリアンから質問をぶつけられても「余命1年以内」ということについては隠そうとしている。人に心配をかけたくない気持ちや、同情して欲しくないという思いが、余命を隠そうという行動をさせているのかもしれない。
2.カリナの考え方を変えようとするミリアン
芸術病の細かなことは聞き出せないと感じたミリアンは、この家に来た理由は話して欲しいとお願いする。カリナは旅の1週間前に芸術病であることを知ったこと、家族といるのが辛かったことを話し出す。
家族や兄弟に対して我慢や譲ることをしていたカリナにミリアンは「譲るのが当たり前とはなぜか?」と質問をぶつける。ミリアンの質問で譲る考えが自分の中で当たり前になっていることにカリナは気づく。
泣き出してしまうカリナにミリアンは優しく接する。カリナに改めて「すぐに謝ったり、簡単に大丈夫と口にするな」というミリアン。そういう言葉を多用するとお互いに慣れてしまうので、「ありがとう」という言葉に言い換えろと言うのであった。
©Kakao piccoma Corp.:泣いてしまったカリナに優しく接するミリアン
カリナの凝り固まった考え方を少しずつ変えようとしていくミリアン。我慢の連続の生活をしてきたことが原因で、絵に逃げて、結果、芸術病が進行してしまったので、根本的な治療をするにはまず、考え方を変えていく必要がある。
しかし、カリナが家族への不満を他人に話したというのは、これが人生で初めてかもしれない。
ピッコマ『余命わずかの脇役令嬢』15話、16話の感想・考察
カリナは絵は捨てる気はないこと、そして余命1年未満であることは隠し続けるというスタンスをとる。しかし、旅に出る前の医者が北部に向かっているので、彼がフェステリオ家に到着すれば、否応なしに芸術病のすべての情報が公開されることになるだろう。
芸術病の情報が出揃う前に、カリナとミリアンの仲を深めるというのが狙いなのかもしれない。ミリアンがカリナにもっと愛着を持ってから、余命を知った方が劇的ではあるだろう。