ピッコマ『余命わずかの脇役令嬢』19話、20話の見どころ・ネタバレ
1.父親はカリナが芸術病だと信じない
カリナの芸術病にいち早く気づいた医者・ウィンストンがフェステリオ公爵家に到着する。時を同じくして、ミリアンが伝書鳩で連絡していたフェリオール・カルロス閣下も到着する。
©Kakao piccoma Corp.:カリナを見つける医者ウィンストン
フェリオールはフェステリオ公爵家に来る前に、カリナの父親・カーシスに会っていた。カリナが描いた絵を見るためと、カリナがフェステリオ家に居ることを伝えるためだ。
カーシスはフェリオールから「カリナは芸術病である」という知らせを信じる様子が全くない。一方で、カリナがフェステリオ家に居ることは信じているらしく、その矛盾した対応をフェリオールは皮肉るのであった。
カリナの芸術病のためにウィンストンとフェリオールが続々と現れる。現状、芸術病を治す方法はないらしいが、それでも何か対策はないかと心強い味方が集まっていく。
一方、父親のカーシスはカリナが芸術的に優れた才能があることも、芸術病であることも一切信じようとしない。公爵家の人間から指摘されても信じないのだから、カリナが言っても無駄だったのだろうと容易に想像できる。
2.ウィンストンも芸術病患者
レオポルド家ではカリナよりも家にいる家族の心配の方が勝っており、ノクターンもカリナの芸術病のことを報告しようとするがアベリアのことを優先して、カリナの病気のことを黙っていようと判断する。
兄のインフリックはカリナを連れ戻そうとするが、すでに北部は冬になっており行くに行けない状態になっていた。父・カーシスはミリアンのことを一度も見てことがないらしく、どんな人物かをインフリックに聞く始末であった。
カリナを見つけた医者・ウィンストンは「モノを探す奇跡」を使えるらしく、本人も芸術病を患っていたようだ。芸術病を治す方法はなく、ウィンストンは奇跡の元である「刺繍」を辞めることで芸術病の進行を止めたらしい。
レオポルド家には「カリナが芸術病である」という情報は十分伝わっているのだが、それを信じなかったり、報告しなかったりで問題視されずに終わってしまう。カーシスにいたってはカリナの結婚相手にすら興味がなかったようで、一度も顔を見ていないという事実が明かされる。
医者のウィンストンも実は芸術病患者であったことがわかる。彼は芸術を辞めることで進行を止めたらしいが、カリナについてはそれで救えるかがわからない。診断の感じだともはや手遅れであり、芸術を仮に止めても1年以内の死は免れそうもない。
ピッコマ『余命わずかの脇役令嬢』19話、20話の感想・考察
フェリオールが「カリナは芸術病である」という事実を伝えても信じてもらえないというのは、かなり詰んでいる感じがする。仮にカリナのすべての情報を公開しても、レオポルド家での扱いは変わらないだろうと予想できる対応であった。
ウィンストンがカリナに執着している理由が、本人も芸術病であったからだとわかる。ウィンストンの話だと、芸術病の初期段階に気づけていれば、芸術を止めることで元の身体に戻せたのだろうが、カリナはあまりにも病状が進行してしまったようだ。