ピッコマ『余命わずかの脇役令嬢』21話、22話の見どころ・ネタバレ
1.ウィンストンに過去を語る
医者のウィンストンとカリナが二人きりになると、ウィンストンが「ミリアンは余命について知らないのか?」と質問する。カリナはもうすぐ死ぬ人間と一緒に暮らすのは気を悪くするとして言うつもりはないらしい。
カリナは一人でひっそりと死んでいくつもりだったが、ミリアンが優しく、もう少し一緒にいたいと思ってしまったようだ。ウィンストンは芸術病で好きな刺繍ができなくなったこと、だが医者という新しい道を見つけたことをカリナに語る。
ウィンストンはカリナに何か新しい縁や思い出を作ってみるといいとアドバイスをするのであった。
ウィンストンが来た時点で、余命についてはミリアンにバレると思っていたが、そこはカリナとの話し合いで少なくともウィンストンからは余命については語られ無さそうだ。
芸術病の一番の対策は「別の道を見つける」ということらしいが、現状カリナに絵以外の道を見つけさせるのは難しそうだ。余命の問題もあるので、対策は早く打ちたいところではある。
2.カリナの初恋
カリナはウィンストンに対して初恋の話をする。初恋の相手はレオポルド家に来ていた主治医のノクターンである。ノクターンは誰にでも優しく親切だったため、カリナは惹かれていくのだが、ノクターンはアベリアのことを好いていた。
ノクターンは幼い妹を亡くしている経験があるため、異常なほどアベリアのことを優先してしまう。だから、カリナはノクターンに診察を依頼できなかった。ノクターンはカリナが芸術病だとわかっても、アベリアのことを優先して病気を隠す可能性が高かった。
二人の会話を盗み聞きしていたミリアンは、なぜカリナがこんなに我慢する性格になってしまったのか理解する。ミリアンはカリナのために何かできないかと行動を始めるのであった。
©Kakao piccoma Corp.:二人の会話を盗み聞きしていたミリアン
ノクターンがアベリアに好意を抱いていた理由は、幼い妹を亡くしていたという背景があったようだ。しかも、カリナの読みは当たっており、仮にノクターンに診察されていたら、芸術病は間違いなく隠蔽されていただろう(実際、今でもノクターンは芸術病のことを隠している)。
カリナに対して我慢をするなと言ってきたミリアンだったが、カリナの過去を知ることで、今の性格になってしまったことは仕方ないと感情移入をする。ミリアンの中でよりカリナに対して想いが強くなるシーンであった。
ピッコマ『余命わずかの脇役令嬢』21話、22話の感想・考察
カリナはウィンストンから直接的な治療はできないが、間接的にどうやって今後生きていくべきかの道標を示してくれる。余命をどう生きるか、というカリナとウィンストンのスタンスと、芸術病を完治させようとするミリアンとで少し考え方の違いは生まれそうである。
カリナがなぜ、外部の医者に診察されに行ったのかの理由も今回、明かされる。ノクターンはアベリア第一に動いているので、アベリアを悲しませる「カリナの芸術病」というのは徹底的に隠されると思ったからであった(実際、その予想は当たる)。