ピッコマ『余命わずかの脇役令嬢』27、28話の見どころ・ネタバレ
1.ヘルタをなだめるカリナ
レオポルド家からの手紙を受け取ったカリナは緊張した面持ちで手紙を見る。手紙の内容は父・カーシスからのものであり、終始家門を気にした内容でさっさと帰ってこいというものである。
カーシスのスタンスは変わっておらず、カリナが芸術病というのは一切信じず、カリナは親不孝者だと断じている様子であった。想像通りの父親の対応に、落胆を通り越してカリナは何の感情も沸かない。
©Kakao piccoma Corp.:予想通りの手紙の内容になんの感情も沸かないカリナ
手紙について話していると魔獣ヘルタが暴れているという報告が入る。どうやら兵士が手を出してしまい怒ってしまったようだ。フェリオールからの助言もあってカリナはヘルタに話しかけて、なだめることに成功するのであった。
父・カーシスはやはりカリナが芸術病というのは信じていないようだ。ここまで来ると、わかり合うというのは難しそうだ。
カリナが創造したものは、精神が繋がっているらしく、カリナが命じればある程度は行動を操作できるようだ(あくまで感情部分だけか?)。フェリオールは芸術病に詳しいと言っているだけあって「創造の奇跡」についても知識があるようだ。
2.アトリエをプレゼントするミリアン
決意を決めたカリナはレオポルド家に向けて手紙を書くことにする。フェステリオ家で生活したカリナは、その中で私の絵を一番だと言ってくれる人を見つけ、痛みを正直に伝えられる人たちとも出会えた。だからこそ、手紙にはレオポルド家と正式にお別れする内容を書き記す。
別れの手紙を書いたカリナにミリアンはいつでもカリナの味方でいることを言葉にする。ミリアンは前に言っていたアトリエをカリナにプレゼントする。
嬉しく感じると思ったカリナだが、意外にも後ろめたさの気持ちが勝ってしまう。ミリアンに何もしてあげていないのに、こんなプレゼントを貰っていいのかと感じたようだ。カリナはあと半年でここを去るのが寂しいと言い、ミリアンはいつでもこの家に来て良いと許可を出す。しかし、カリナは約束だからと、ここを去ることを強調するのであった。
医者のウィンストンとフェリオールはカリナの寿命が短いことを知っているが、ミリアンはまだ知らないので、カリナとの間で認識の齟齬が起きている。どうせすぐに亡くなると思っているので、良くされればされるほど、後ろめたく思ってしまうのだろう。
ピッコマ『余命わずかの脇役令嬢』27、28話の感想・考察
レオポルド家との完全な決別を決意したカリナ。もう、まかり間違ってもレオポルド家に戻るという気はない。徐々に、周りの人間の暖かさと、レオポルド家での異常な扱いに気づき始めたようだ。
ミリアンは芸術病であるカリナにアトリエをプレゼントするのは矛盾した行為に見えるが、それはミリアンがカリナの「芸術病の代償」を知らないからだろう。ミリアンとしては寿命を削るような、重い代償だと想像していないのだとわかる。