『悪女は今日も楽しい』32話、33話の見どころ・ネタバレ
1.建国記念日のお祭りでカシオンに会う
建国記念日から5日間開催されるお祭りを見るために、レイリンたちはノニウェル地区に外出する。その活気ある街中を見ていると、偶然、カシオンとその弟を発見する。
カシオンと話をしたレイリンは「自分は本当に自由なのか?」と不安になる。もしかして、自分が今までしてきた行動さえも、実は小説のシナリオ通りなのではないかと、疑心暗鬼にレイリンはなる。
しかも、小説の色々な記憶は思い出せるのに、肝心なフレードリヒ皇太子関連の記憶だけは思い出せないことに、何かの意図みたいなものを感じるのであった。
この世界に転生してきた小池奈々美は、初めてこの世界の成り立ちについて考え始めた。確かに、小説を読んでいたにも関わらず、フレードリヒ皇太子の情報だけ記憶にないというのは何かの意図を感じる。
小説の説明タグに「どんでん返し」という情報もあるので、ただただ公爵令嬢の立場を利用して転生者が無双するという作品ではなさそうな予感がする。
2.次のダンスの約束をするカシオン
レイリンが民衆に混ざってダンスを踊っていると、髪色をカルロス家を象徴する黒髪にしていたこともあり、民衆からカルロス公爵だと勘違いされる。民衆の温かい声から、カルロス家が愛されていることをレイリンは知ることとなる。
カシオンの協力もあり、なんとか民衆の渦から抜け出せたレイリン。パーティーでカシオンがレイリンのダンスの誘いに気づかなかったのは、平民が公爵家の令嬢と踊るなんてありえないという背景もあったようだ。
レイリンの「身分で人の価値が決まるわけじゃない」という言葉に動かされたカシオンは、次のパーティーでは自分からレイリンをダンスに誘うと約束するのであった。
この世界に転生してきた小池奈々美の見解では、この世界は自分が見ている「夢」であるという認識らしい。この夢の間にイケメンたちと仲良くなりたいという思いがあるのだろう(だからこそ、身分関係なくカシオンと接している)。
ハビエルとルーカスは完全に落とし終わっているので、次はカシオンの攻略が始まった感じである。
『悪女は今日も楽しい』32話、33話の感想・考察
前回、ルーカスを完全に落としたレイリンは、次にカシオンへのアプローチが始まる。自宅ではハビエル、貴族たちの領域ではルーカス、平民が集まる場所ではカシオンというように、うまくイケメン3人が別々の場所に配置されている。
今回は主人公の小池奈々美がこの世界をどう思っているか知ることができた。そもそも、今いる世界は「夢」だと思っており、いつかは覚めるだろうという認識がある。
それとは別に「フレードリヒ皇太子」に関連する記憶が無く、何か意図のようなものを感じる。これに関しては作品の大きな伏線となりそうだ。