『悪女は今日も楽しい』38話~40話の見どころ・ネタバレ
1.謎の記憶がよぎるレイリン
ベラッドはアイリスと決闘の場で出会ったことで、自分はアイリスに利用されていたと思い始める。ベラッドがアイリスに利用された件と、レイリンの過去(前世?)の記憶が混ざり、ベラッドが剣を抜くと思ったレイリンはベラットを取り押さえようとする。
アイリスはベラッドを利用する気はなかったと言うが、決闘の件は別にしても、色目を使って男性たちを味方にしていたことは確かだとベラットは指摘する。
完全にレイリン側についたベラッドは決闘の結果は付いたとして、その場を後にする。追い詰められたアイリスは徐々に様子をおかしくしていくのであった。
今回、初めてと思われる「レイリンの前世の記憶」のようなシーンが描写される。話の流れからして、前世ではベラッドに愛想を尽かされて斬られたと見るべきだろうか?
前世の記憶を引き継いでいるであろうアイリスは、この決闘の展開を知らないはずなので、本当に「金髪の騎士=ベラッド」だと知らなかった可能性が高い。前世の記憶を元に、本来有利に話を進めれるはずのアイリスだったが、同じく今後の展開を知る小説読者の小池奈々美に追い詰められていく。
2.アイリスを跪かせる
追い詰められたアイリスは豹変し、ついには怒鳴りだす。カンドミオン家内で、レイリンのことを怒鳴り散らしたアイリスに、レイリンは徹底した報復をすると宣言する。
前世の記憶を頼りに行動していたアイリスは、フレードリヒ皇太子のことをなんとも思っていないレイリンの態度に驚愕する。それでも謝ろうとしないアイリスに対して、レイリンは足を切り落とすとアイリスを脅す。
ついに心折れたアイリスは、レイリンに対して頭を垂れて謝るのであった。
なんとか、アイリスとの関係を終わらせたいレイリンは、カンドミオン家の力を盾にアイリスを脅し続ける。アイリスの発言から、レイリンは「アイリスが前世の記憶を持っている」ことを確信する。しかし、アイリスの記憶はあくまで「前世のレイリン」であり、今回は「小池奈々美」が行動しているので、アイリスの思惑はことごとく失敗する。
しかし、「小説のキャラに転生する」という作品はいくつ見たが、「相手の主人公キャラも転生して人生2周目」というのは初めて見たかもしれない。単純なる知識はお互い同じ(前世の記憶vs小説の知識)だが、もろに家柄の差が出た形となった。
3.婚約破棄を正式に宣言する
アイリスを完全に屈服させたレイリンは、その足でフレードリヒ皇太子の元へ向かう。内容は、今までずっと言い続けていた婚約の破棄である。
冗談だと思っているフレードリヒは取り合おうとはしないが、レイリンは改めて婚約破棄とカンドミオン家の皇太子への支援を取りやめると宣言する。ことの重大さに気づいたフレードリヒは、なんとか婚約破棄をやめさせようと色々条件を出すのだが、レイリンは聞く耳を持たない。
かくして、レイリンはフレードリヒに婚約破棄と支援の中止を叩きつけてその場を去るのであった。
©Kakao piccoma Corp.:フレードリヒ皇太子に婚約破棄を叩きつけるレイリン
レイリンがずっとしたいと思っていた「アイリスとの関係断ち切り」と「フレードリヒとの婚約破棄」は今回をもって完遂される。ある意味、完膚なきまでに相手を倒したわけだが、これでシーズン1は終了となるらしい。これでふたりとの関係もおしまいで、次の話に行くのか、それともまだまだふたりとの戦いは続くのかはわからない。
しかし、レイリンの前世の記憶や、アイリスの異常なまでのレイリンへの復讐心を見るに、まだまだ小池奈々美の知らない背景がありそうだと予想できる。
『悪女は今日も楽しい』38話~40話の感想・考察
今回を持って、完全にアイリスとフレードリヒ皇太子を屈服させることに成功したレイリン。少々、カンドミオン家の力を使いすぎなゴリ押し感はあったが、目的は達成された。
まだ、残された謎として「アイリスの異常なまでの復讐心」や「アイリスが言うレイリンの本当の目的」がわかっていない。あと、原作小説に書かれた「どんでん返し」というワードも気になる。一瞬だが、レイリンの前世の記憶もフラッシュバックしたので、今後、前世の話に焦点を合わせた展開もあるかもしれない。
40話でシーズン1が終了ということなので、次があるとすれば、またアイリスが立ちふさがるのか、全く別の存在がレイリンの壁となるのか、気になるところである。