『東京24区』10話のあらすじ
カルネアデスの正体であった黒葛川は、シュウタのおかげで九死に一生を得たが、意識不明のまま入院していた。
DoRedとガイケイの緊張関係が高まっていく中、ランは黒葛川がコルヌコピアで何をしていたのかを探っていたが、師匠のゼロスに呼び出され、彼が描こうとしている新たな計画を聞かされる。
一方でシュウタはシャンティタウンの混乱の中で、自分がどうすれば良いのか思い悩んでいた。そんな中、目の前にガイケイから追われている梢が現れ、その後を追うことに。
©Team24/東京24区プロジェクト:東京24区
『東京24区』10話の見どころ・ネタバレ
1.ルール無用の選挙戦
翠堂コウキはきなこがDoRedの一員であるという情報をガイケイに与えて、きなこを危険な目に合わせて、朱城ランをおびき出すという作戦にでる。
©Team24/東京24区プロジェクト:きなこを助けようとするが、それを止められる朱城ラン
対するDoRed側もゼロスが民衆を扇動して投票権のある人を操作し、ガイケイにぶつけるという手段に出る。
お互いに権力やシステムをフル活用して、選挙に勝とうとするのであった。
ランとコウキは完全に敵対しており、しかも相手を潰すためなら手段を選ばない段階に来ている。コウキに関しては、カナエシステムの真実を知ってからタガが外れてしまったようだ(どんな犠牲も問わない覚悟)。
翠堂豪理も選挙の結果が危うくなってきたところで、自分に反対派の人間を逮捕して、投票権を奪うというやり方を始めだす。
2.黒桂川が目を覚ます
意識不明だった黒桂川が目を覚まし、その連絡を受けた蒼生シュウタは話を聞きに行く。
目を覚ました黒桂川は、助けてくれたシュウタにお礼をいいつつ、カナエシステムの成り立ちについて説明する。そこで、シュウタはカナエシステムにはアスミの脳が使われていることを知る。
時を同じくして、ゼロスからカナエシステムのプロトタイプの説明を受けた朱城ランも、カナエシステムにアスミの脳が使われていることを知り、破壊を決断するのであった。
ここでRGB全員が「カナエシステムにアスミの脳が使われている」ことを知ることとなる。今までと同じようにランとコウキの意見は対立している(ランはカナエシステムの破壊を、コウキはカナエシステムを守ることを選択する)。これまた、シュウタもこれまでと同じように何も選択が出来ず、悩み迷う。
これはアスミからの指令は来てないが、「形を変えたトロッコ問題」と言えるだろう。アスミの犠牲の上に成り立つカナエシステムを存続させるか、それともカナエシステムを破壊するか、それ以外の第三の選択肢を見つけ出すかという構図になっている。
『東京24区』10話の感想・考察
これまで何度も「ヒーローとして活動することを覚悟し、また悩む」ということを繰り返してきたシュウタだが、今回もまたヒーロー活動に悩みが生じ始める。みんなは全体のことを考えて行動しているのに、自分は目の前の突発的な問題に反射的に対応しているだけだという悩みであった。
この作品は基本的に「シュウタの成長物語」だと思うのだが、3歩進んで2歩下がるを繰り返している。おそらく、最後の決断を求められる「カナエシステム」をどうするかという問題で、シュウタの「ヒーロー像」というのが確定すると思われる。
\『東京24区』を見逃した人はこちら↓ /
↑無料お試し2週間あり:公式サイトを見る↑