アニメ『ウマ娘 ROAD TO THE TOP』2話の見どころ・ネタバレ
※引用画像は『© Cygames, Inc.』です。
1.注目される3強
皐月賞をテイエムオペラオーが勝ったことで、注目はアドマイヤベガ、ナリタトップロード、テイエムオペラオーの3人に増える。それぞれにファンがついており、次の日本ダービーで誰が勝つかはわからない状態となる。
皐月賞で6着に終わったアドマイヤベガは練習のしすぎだったのか、レース前に体調を崩してしまい、不甲斐ない結果に終わったようだ。日本ダービーでは情けない走りはできないとして気合いを入れ直す。
ナリタトップロードは次の日本ダービーに向けて王道の走りを極めて、トレーナーに勝利を捧げようとする。対するテイエムオペラオーも独特な練習をしつつも、二冠へ向けて自信を見せるのであった。
・皐月賞前に体調を崩していたアドマイヤベガ
皐月賞では振るわなかったアドマイヤベガに疑問があったが、どうやら怪我とまではいかないものの体調不良だったらしい。実際、根を詰めて練習をしている描写があったから、あの過程でオーバーワークになってしまったのだろう。
テイエムオペラオーは皐月賞を勝ったことで注目が集まる。現状、3強と言われているが『メイショウドトウ』も強いウマ娘なので、3期のどこかで語られる時が来るかもしれない。
2.アドマイヤベガが走る理由
アドマイヤベガは新月になると山に登って野宿をするという習慣があるらしい。理由は『あの子(妹)の存在を近く感じる』ことができるから。子供の頃から『もう一人誰かがいる』という感覚があったらしく、親からの話でそれが『生を受けることがなかった双子の妹』であることを知る。
走っているときに妹の存在を感じることができたことから、アドマイヤベガは妹は走るのが好きな子だと思っている。ゆえに、生まれてこなかった妹のためにも走りで勝利を捧げようとする。
日本ダービー前に3強が集まる瞬間が訪れる。トップロードとオペラオーはその真っ直ぐな性格から『お互い一緒に頑張ろう』と握手を求めるが、アドマイヤベガはその手を取ろうとしない。彼女が求めるのは妹のための勝利であり、お互い全力を出し切ろうというのは目的ではなかった。
・新月に野宿をしながら妹にオペラオーやトップロードの話をするアドマイヤベガ
ウマ娘では『何者かから後押しされる』という描写がある作品だが、アドマイヤベガは妹から後押しされているというウマ娘の中でも特殊な存在だ。似たような設定のウマ娘だと『マンハッタンカフェ』のお友達などもいる。
自信を持つオペラオーとトップロードは勝利を目指す一方で、他者の前では『お互い良いレースをしよう』とあくまで勝利からは一歩引いたスタンスで接する。3強のうち唯一スタンスが違ったのがアドマイヤベガで、だからこそ2人の手を取らなかった。
3.1999年日本ダービー
その世代の一番強いウマ娘を決める日本ダービーがやってくる。一番人気はナリタトップロードでファンの期待も大きい。しっかり練習もしてきて、日本ダービーに向けて仕上げてきた。
レースが始まるとオペラオーとトップロードは中段、アドマイヤベガは後方につける。レース終盤になるとオペラオーを仕掛けて、トップロードがそれを追いかける形になる。2人のデッドヒートになるが、一歩トップロードが先んじて勝利を意識する。
しかし、大外から追いかけてきたアドマイヤベガがトップロードを捕らえる。お互い全力を出した結果、クビ差でアドマイヤベガが勝利する。トップロードは完璧な試合運び、そして全力を出し切るものの2着に終わり、悔しさから涙を流すのであった。
・大外からナリタトップロードをクビ差で抜き去るアドマイヤベガ
途中までの演出は完璧にナリタトップロードが勝利するような形で進んでいた。しかし、実際に勝利したのはアドマイヤベガであった。史実通りに勝敗が重ねられていくウマ娘の辛いところだ。史実が元にある以上、主人公が主人公らしく一番重要なレースを勝利するわけではない。
ナリタトップロード自身は完璧なレースをしており、レース前で3人で話した『お互い一緒に頑張ろう』というのは達成できていた。しかし、そこに望んでいた勝利はなく、ナリタトップロードは涙を見せる。やはり、アドマイヤベガに握手を求めた『良いレースをしよう』というスタンスは建前であり、もっとも欲していたのは勝利だったのがよく分かるシーンだ。
アニメ『ウマ娘 ROAD TO THE TOP』2話の感想・考察。
2話目にして主人公かつ一番人気の主人公が連敗するという結果になる。史実通りに勝敗が進んでいく残酷さは、今までのウマ娘1期、2期で見せられてきたが、やはり辛い部分だ。
すでに日本ダービーが終了し、次の大きな戦いとなると菊花賞なわけだが、そうするとこの世代の戦いの話があっという間に終わってしまう。今までのアニメ版ウマ娘は他の世代の話も並行して語られているので、もしかしたら別世代の話が挿入される可能性はある。
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